ライブレポート

PASSPO☆「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」@中野サンプラザ

2018年9月22日(土)PASSPO☆が中野サンプラザにて「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」を開催しました。




この日を持ってPASSPO☆は解散となり、このフライト(PASSPO☆ライブの呼び名)がラストフライトになります。

オープニングSEが流れるとビジョンにはこれまでのPASSPO☆の歴史が映され、パッセンジャー(PASSPO☆ファンの呼び名)にとってはどれも懐かしいものばかりではないでしょうか。

ステージに登場した7人のクルー(PASSPO☆メンバーの呼び名)が身にまとっていたのはアルバム「Cinema Trip」の衣装。そこにアレンジが加えられており、この日限りの特別衣装となっていました。




1曲目に用意してきたのは「Let It Go!!」。インディーズデビュー曲であるこの曲は、まさしくPASSPO☆の始まりの曲。それをラストフライトの1曲目に用意してくるのはなんとも感慨深いものがあります。

続いては「少女飛行」を届けます。この曲はメジャーデビュー曲でもあり、オリコン初登場第1位を獲得した楽曲。楽曲途中には玉井杏奈と森詩織がキャリーバッグを使ってパフォーマンスする場面もあり、CAをモチーフにしているPASSPO☆ならではのパフォーマンスも注目したいところ。

アレンジされた「夏空HANABI」のイントロが流れ終われると、クルーが手にしている扇子がきれいに開きます。扇子を使いながら舞う7人の姿はきれいそのもの。サビでは円になってパフォーマンスするのですが、その回りかたも一糸乱れることなく揃っており、PASSPO☆のレベルの高さがそれだけでとてもよくわかります。根岸愛が言う“昨日より強くなりたい”は、パッセンジャーも共に声を出していました。




MCでは玉井杏奈から「みんなどっからきたのー?せーの」とパッセンジャーに問うといろいろな言葉が飛び交い、玉井杏奈の耳に入ってきた言葉はなんと“モモンガ”。

自己紹介を終えた後、根岸愛から「遂にきちゃいましたね~、きちゃいましたね。ゆっきぃ」と藤本有紀美に話を振ります。藤本有紀美は「うちらずっと実感沸かない実感沸かないって言ってたんですけど、1曲目が『Let It Go!!』で、『Let It Go!!』って私たちPASSPO☆の始まりの曲なんですよ。それがもう最後ってなったら、どんどん実感が沸いてきて。ちょっとゆっきぃ本当にしゃべってたら泣いちゃいそうなので、本当にもう一言だけ。9年間本当に私たちを応援してくれてありがとうございました」と言うと、他のクルーから「もう?」「早いよ」と突っ込みが入ります。

続けて藤本有紀美は「今日1日、9年間の私たちのすべてをみなさんにぶつけるから。だから、今日が1番9年間の中で楽しかったねっていうふうにしようね」とパッセンジャーに向けて話してくれました。しかし、ここで玉井杏奈が「ごめんなさい。あの…一言?」と言うと会場は笑いに包まれます。藤本有紀美は「うん一言言った、今」と堂々とした様子。玉井杏奈が「七言でしたね」と言うと藤本有紀美は「七言でしたね、ありがとうございました」と笑顔で返していました。




MC後は「7’s Up」を披露。この曲はPASSPO☆の自己紹介ソングとなっています。ラストフライト、さらに中野サンプラザという広い会場のため、パッセンジャーからはこの上ないほどの声量でクルーのニックネームを叫んでいました。この楽曲ではクルーが誘導灯(PASSPO☆ペンライトの呼び名)を持ってパフォーマンスするのですが、大サビでは照明が落ち、会場内を照らしているのはクルーとパッセンジャーが持っている誘導灯のみ。10色の光が会場内を鮮やかに照らしていました。

「Love Diary」ではサビの振り付けをクルーと一緒に踊るパッセンジャーが続出。歌詞に沿った振り付けやフォーメーションにもぜひとも注目したいところ。間奏では玉井杏奈が根岸愛にキスする振りがあるのですが、なんとこの日は本当にキスをしてしまうというサプライズ演出。これにはキスされた本人である根岸愛も驚きの様子でした。

「Pretty Lie」のイントロがきたら歓声が起こるほどの盛り上がり。それもそのはず。この楽曲はPASSPO☆の人気楽曲No,1にもなったことがあるほど。この曲ならではのコールはパッセンジャーにとったらお馴染みと言っても過言ではありません。




MCでは岩村捺未が「わし全然実感沸かないんだけど大丈夫かな」と話すと森詩織は「ねー、なんか楽しいね」と返します。岩村捺未は「今日のセットリストはね、うちらと竹中先生で考えました。本当は全曲くらいやりたいって気持ちなんだけど、体力的に無理だし、時間も無理だし。だからこれぞという曲をうちらで選んできました。その中でもやっぱりBANDPASSPO☆は絶対に絶対にやりたいねってうちらで話してて、ここからはBANDPASSPO☆もやりたいと思います」とのこと。

続けて岩村捺未は「スタッフさんが今日はなんと特効を…。わかる?特効って。シューとか、そういうやつ。特効を仕掛けてくれました」と話すと、岩村捺未が特効を出すためにおならをする動きをします。しかし、岩村捺未がお尻を向けた先と反対方向の特効が出てしまい、岩村捺未は「あっ、こっちか」と言うと根岸愛からは「逆!」との突っ込みが入ります。まさかのミスに他のクルーからも「おい!」「最悪!」などの言葉が飛び交い、玉井杏奈は「なちゅは本当に最後までなちゅだね~」とのこと。




BANDPASSPO☆での1曲目は「BABY JUMP~天国への搭乗便~」から。ロック色の強い本楽曲はBANDにはとても最適な1曲。イントロから特効が上がり、会場もさらなる熱気に包まれます。Bメロでは楽器を弾きながらリズムに乗るクルーの姿が見られ、音楽を楽しんでいるのがとてもよくわかる光景。2番ではリズム隊であるベースの増井みおとドラムの玉井杏奈が、向かい合って演奏しあっているのがなんとも印象的。

「WANTED!!」では根岸愛がショルキーに持ち替え、ステージ後方から前方に移動。サビではWANTED!!ポーズをする箇所があるため、数え切れないほどのパッセンジャーがそのポーズを取っていました。楽曲途中、ドラムの玉井杏奈はスティックを回したり、スティックを叩き合ったりと、演奏だけではなくドラマーとしてのパフォーマンスも確実に成長している姿を見せてくれました。大サビではベースの増井みおとギターの藤本有紀美がステージ前方にくれば会場はさらなる盛り上がりを見せます。

「キャンディー・ルーム」では岩村捺未が大きいキャンディーを持ちながら客席に降りてくるサプライズ。まさかの演出にパッセンジャーも大興奮です。さらに森詩織も客席に降りて移動。次に姿を現したのはなんと2階席。1階席にも2階席にも自ら足を運ぶというそのサービス精神たっぷりのところは、集まったパッセンジャーを楽しませようとするクルーの気持ちがまさに反映されているからでしょう。2番ではベースの増井みおとギターの安斉奈緒美がステージ中央で絡むなど、なんとも楽しそうな様子もありました。

アップテンポナンバーの「マテリアルGirl」がきたら盛り上がりは必然。この楽曲はなんと言っても簡単に真似できる振り付けがあるため、会場を1つにするにはもってこいのナンバー。人差し指を上げる場面では、パッセンジャーが持っている誘導灯がこれでもかというくらいにきれいに輝いていました。曲中には2階席から森詩織もステージに戻ってこれ、岩村捺未から「おかえり」と迎えられます。最後のジャンプをするところでは、クルーも楽器を持ちながらパッセンジャーと共にジャンプ。




MCでは森詩織が「最後ですね、本当に。ラストライブなんですよね、これが」と話すとパッセンジャーからの反応のなさに思わず「えっ?違うの?そうじゃないの?」と聞いてしまう場面があり、直後に会場は大爆笑。

森詩織は「最後なんですねっていう実感がそんなにないんですけども、でもこうやってみんなと楽しい時間を過ごせるっていうのは、森は本当に幸せです。ありがとうございます。BANDPASSPO☆を始めて4年経つんですけど、2014年『Perfect Sky』に出してからなんですけど、本格的に始めたのは2年前で。最初のほうはいろいろと苦戦する部分もたくさんあって。でも成長がすごく私たちにとって楽しいことで、だからこうやってBANDも楽しく続けられて、全然苦じゃなかったです。その中で森は歌を歌っているんですけど、ボーカルとしてやらせていただいているんですけど、それはここにいるみなさんが本当に森の歌をすごい大切にしてくれるというか、好きだよとか、今日の特典会とかでもすごくもりしのなにかの曲がよかったからファンになったんだよみたいなことを言ってくださるかたがたくさんいて。森、本当に自分で今までそんなに歌に自信がずっとなかったんですけど、本当になんだろうな…。そういうパッセンがいるから森はずっと自信が持てて、こうやってみんなの前で歌うことができました。だから、解散発表したときもあいぽん(根岸愛)と2人で続けていくっていうことを言えたし、これからも本当に9年間続けてきた歌い続けるっていうことを辞めたくないって思ってるので、これからも応援よろしくお願いします」と想いを言葉にし、会場からは大きな拍手が起きました。




続けて森詩織は「次の曲はみなさんに対してもそうなんですけど、自分に歌っている曲でもあります」と紹介。

その曲はBANDPASSPO☆の始まりの曲でもある「Perfect Sky」。ビジョンには当時の練習風景、BANDPASSPO☆として初披露した池袋サンシャインシティなどの映像が流れ、歌詞も映し出されていました。BANDPASSPO☆としてのスタートの映像が流れているのと同時に、目の前に繰り広げられているのはBANDPASSPO☆としてのゴールの姿。一回りという言葉では済まされないぐらい、BANDPASSPO☆として大きく成長した7人の姿がしっかりとそこにはありました。




ここからは懐かしメドレーを展開。会場内に音楽が流れると、じっとしていられないクルーは音楽に合わせて踊りだすのはもはやお決まりといった光景。ステージにはボックスが運ばれ、ボックスの中にはPASSPO☆の楽曲が書かれたボールが入っています。それを引いていき、選ばれた5曲を披露するというもの。

選ばれたのは「Go On A Highway」「ViVi夏」「LALA LOVE TRAIN~恋の片道切符~」「BREAK OUT!!」「じゃあね…」の5曲。早速曲順を決めます。

玉井杏奈から「『BREAK OUT!!』ってBANDでできたよね?」の一言から「BREAK OUT!!」はBANDPASSPO☆として披露することに。その後も披露順を決めていく中、増井みおが玉井杏奈の隣に立った際に、玉井杏奈が「なんでそんな変な髪型してんの?」と聞くと増井みおが小さな声で「今じゃない、今じゃない」と今話すべき話題ではないと笑って返します。しかし、玉井杏奈からは「すごい変だよ」とさらに突っ込むと、増井みおもすかさず「今じゃない、それ今じゃない」と返すなど、なんとも微笑ましいものでした。

結果、披露順は「BREAK OUT!!」「ViVi夏」「Go On A Highway」「LALA LOVE TRAIN~恋の片道切符~」「じゃあね…」の順番でメドレーを披露することに。早速場当たりを始めます。自分たちでメロディーを口ずさみながら、まるで本当のリハーサルをしているかのように、楽しそうに場当たり確認するクルーの1つ1つの行動に、会場からは笑いが絶えません。「ViVi夏」のイントロを口ずさみながら、謎の動きをしながら移動するクルー。「ワン、ツー、レッツゴー!」とクルーが声を揃えれば「ViVi夏」の入りのダンスが見事に揃います。その光景に会場からは拍手が起き、そこはさすがトップレベルの彼女たちでした。




「BREAK OUT!!」はBANDPASSPO☆として披露。ドラムの玉井杏奈がバスドムを鳴らせば、そのリズムに合わせて会場からは自然とクラップが鳴り響きます。そこにギターの安斉奈緒美がソロで奏で、楽曲に突入。赤い照明が楽曲の世界観をさらに引き立て、BANDPASSPO☆としてのかっこよさをここぞとばかりに発揮。

ロングバージョンのイントロが流れ、クルーは再びステージ中央に集まり、続いては「ViVi夏」を届けます。玉井杏奈や安斉奈緒美が「くるよー、くるよー」と、先ほどの場当たりでの出来事もあり、その瞬間がくるのを他のクルーも楽しそうに待っていたのが印象的でした。この楽曲はPASSPO☆のフライトでも披露されることがとても多い楽曲。クルーへの熱いコール、この曲ならではの落ちサビにあるみおみおファイヤーコールなど、パッセンジャーにとって楽しめる要素がたくさん詰まっている楽曲となっています。

懐かしメドレーのラストを飾るのは「じゃあね…」。解散フライトであるこの日には、歌詞もより響くものではないでしょうか。サビでは振り付けを真似るパッセンジャーが多く見られました。落ちサビは根岸愛が担当するのですが、他のクルーも口ずさんでいる様子がなんとも印象的。

森詩織が真ん中に立ち、その脇に6人が並んだら「無題」に決まり。この日は森詩織のアカペラから始まり、森詩織の力強くもパワフルな歌声が会場内に轟いていました。ヘッドバンキングする場面があるのですが、顔を上げている瞬間に見えるクルーの表情は笑顔そのもの。この楽曲で見せるクルーのパフォーマンスはなによりも力強く、エネルギーに満ち溢れています。全身全霊でやるとはまさにこのこと。そんな彼女たちの姿に会場中の誰もが目を奪われたことでしょう。根岸愛と森詩織が向かい合って手を繋ぎ歌う箇所では、2人の優しい笑顔に思わず視線が釘付けになります。その直後にある玉井杏奈が言う“名前なんていらない”は、腹の底から声を出しているかのような力強さにパッセンジャーも大盛り上がり。

「『I』」の歌詞はクルーにもパッセンジャーもとても突き刺さるものではないでしょうか。まるでこの日のために作られていたのではないかと思うほど、クルーと重なるその歌詞に全力のパフォーマンスを見せてくれる7人の姿には心を打たれます。落ちサビではクルーが中央に集まったり、ラストは全員で手を繋いで一緒にジャンプをするなど、彼女たち7人の絆を感じさせてくれます。




MCでは根岸愛が「解散発表してからすぐこの対バンイベントをやって、対バン相手さんや今までお世話になった人に、この数ヶ月だけどちゃんとほとんどのかたに会うことができて。パッセンジャーさんも昔きていた人が、解散発表してからもう1度見たいってきてくれるようになったし、なによりこの中野がね、パッとSOLDOUTしたことがその証というか。私たち解散発表してからずっと笑ってて、パッセンジャーさんに最初は『なんでそんなケロッとしてんだよー、追いつけないよー』みたいに言われてたんですけど、本当に私たちの分も、パッセンジャーさんとか他のアイドルちゃんとかグループさんとかスタッフさんが、私たちの代わりに泣いてくれて。そんな想いをさせて本当に申し訳ないなって気持ちの反面、こんなにPASSPO☆って愛されていたんだなってすごく嬉しかったです。ありがとうございます。こんなこと言うとふざけんなって思われちゃうかもしれないんですけど、本当に解散発表してからの毎日が、みんなとのフライトが今まで以上に楽しくて。今まで以上に幸せ感じちゃってて。本当にこれが、私たちの9年間の塊なんだなって思って。本当にこんな幸せな時間をみなさんありがとうございます。おばあちゃんになるまでPASSPO☆って言ってたのは、本当に私たちがずっとここにいたいって、ここにいる全員がそう思ってて。それぞれの道に進むけど、みんなPASSPO☆を残したいっていう想いは全員一緒だったんですよ。だから私はどうにかね、PASSPO☆をどうしたら残していけるかいっぱいいっぱい考えたんですけど。じゃあ、改めてPASSPO☆ってなんだろうって。私たちが本当に残していきたいPASSPO☆ってなんだろうなって考えたときに、気づいちゃって。PASSPO☆はもうこれでしかないんだって思いました。まっこちゃん(奥仲麻琴)、むっしゅ(佐久間夏帆)、紗子ちゃん(槙田紗子)の3人と積み上げてきた時間があって、それを受け継いで7人で10色になって。私は、この人たちだから残したいと思ったんだなって気づいてしまって。じゃあなんか考えているの意味なかったってことに気づいちゃって。だからこの決断をしたんですけど、でもPASSPO☆の曲はPASSPO☆の教科書、歴史の教科書だなって思ってて。これからも曲を歌えば私たちは蘇るし、それがずっと続いていくことなんじゃないかなって今は思えて。だからね、本当に今日のライブが楽しみで。こんなに0からだったPASSPO☆がね、PASSPO☆を作った人も私たちも、全部が0からだったのが、0を1にした瞬間をたくさん経験できたのが、私たちの力になりました。だからこそ、これから先に進めるんだなって本当に思います。本当にPASSPO☆でいたことが誇りです。みなさんのおかげで私たちはここに立ってて、この先も進むことができます。みなさん本当にありがとうございます」と涙ながらに話してくれました。

続けて「次に歌う曲はみんなの背中を押す曲だなって思ってたんだけど、次はもうみなさんと私たち自身の背中を押したいと思います」と紹介。

その曲はダンス体制では2年ぶりの披露となる名曲「TRACKS」。壮大なスケールを感じさせてくれるメロディー、クルーとパッセンジャーの双方にも伝わるメッセージ性の強い歌詞は、涙なしでは聞けない楽曲。落ちサビにある”「だいすき」「ありがとう」愛に支えられて”は、卒業したクルーの奥仲麻琴が担当していた箇所。奥仲麻琴が2015年1月1日に卒業し、その後はしばらくこの楽曲を封印していたクルー。その封印を解いたのが2015年11月28日に品川ステラボールにて開催された「PASSPO☆フライトツアーROCK周年ツアー アリガート便」になります。その際は先ほど記載した歌詞の箇所を“一緒に繋いできた この想いを背負って”に変え、その後はこの新たな歌詞を継続して歌っていました。しかし、解散となるこの日は元の歌詞である”「だいすき」「ありがとう」愛に支えられて”を歌い上げます。クルーの気持ちはまさにこの言葉に込められていることでしょう。




会場からの熱いPASSPO☆コールにこたえ、ラストフライトTシャツに着替えて登場したPASSPO☆。ステージに登場した彼女たちが見たのは、パッセンジャーからのメッセージが書かれた横断幕。これにはクルーも大興奮でした。

各クルーが楽器を持ち、ここで増井みおが「9月1日から今日まで本っっっっっ当に一瞬で、昨日1日だったみたいな感じの感覚で。それぐらい一瞬できたんですけど。でもすっごく楽しみだったのに、やっぱりちょっと寂しかったっり、みんなが泣いてたり、うっ!ってなるんですけど。みおはね、今こうして普通に立ち位置に立ってるけど、PASSPO☆でBANDをやれたことがすっごく嬉しくて。BAND大好きだったから。杏ちゃん(玉井杏奈)の安定したリズミカルなドラムと、奈緒美さん(安斉奈緒美)もね、ある一線を超えてからすっごく上手になられて。すごく頼もしいギタリストになってしまっていて、かっこええと思って。あいぽん(根岸愛)もね、ショルキーという武器を持ち、前に出てすごく華麗なるピアニストになっていて。もりし(森詩織)の力強い歌声と、すごくたくさん引っ張ってくれるかっこいい後ろ姿をいつも見てて。なちゅ(岩村捺未)はどーん!と構えてくれて。どん!とね。そしてゆっきぃ(藤本有紀美)は本当に頑張ってくれてありがとう。違うの、違うのね。1番最後にギターに参加してくれて、うちらもたまには厳しいことも言ってしまったかもしれませんが、すごくここまで一緒に頑張ってこれたのが、すごく嬉しくて感謝しています」とPASSPO☆だけではなく、BANDPASSPO☆としても感謝の想いを言葉にしてくれました。

続けて、増井みおは「こんだけBANDを武器にしてるアイドルって世界初だと思っていて。私たちがやってきたことは本当に最高のことだし、限界を超えてきたことだと思っているので。最後にこうやってみんなとBANDをできて、みんながわぁー!と叫んだり声を出してくれることが、すごく私たちの元気の源になっています。今が歴史になります」との言葉をくれました。




アンコール1曲目はBANDPASSPO☆として「Party like a Rockstar!」を届けます。なんとここでパッセンジャーからのサプライズ演出。1階席は青のペンライト、2階席には白のペンライトが照らされ、この中野サンプラザに空が現れました。これにはクルーも喜びと驚きの表情が入り混じります。「Party like a Rockstar!」はBAND体制にはぴったりのロックナンバーとなっており、会場を盛り上げるには最適な1曲。パッセンジャーだけが声を出す箇所を設けたり、ドラムで動けない玉井杏奈以外は全員ステージ前方に出て会場を煽るなど、PASSPO☆の会場を1つにする力は驚くほどレベルが高いもの。

MCでは安斉奈緒美が「本編で愛ちゃん(根岸愛)がいい言葉を言うからさ、泣きたくなかったけど泣いちゃった人?」とパッセンジャーに聞けば数えきれないほどの手が上がります。続けて安斉奈緒美は「そっか、泣いちゃったか。でもやっぱりPASSPO☆ってすっごい明るいやつらじゃん。すんげい明るいやつらだからシクシク終わりたくなくて、もうすんごいど明るく終わりたいんだけど、みんなどう?」と聞けば大歓声。安斉奈緒美は「だよね~。でももうちょっと中野サンプラザで遊んでいかないと私たち解散できないので、だから次の曲ちょっと遊んでいかないとって思うんだよね。だから、ちっちゃいの三原則やって」と言うとその人物は増井みお。

増井みおは「おぉい!みんな、今日で三原則納めですけど、知らない人もまぁちょくちょくいるかもしれないんですけど、周りにまぁ合わせて一緒にやっていただければと思います。次の曲はすごく楽しくて心がぶちあがっちゃう曲なので、みなさんが怪我しないように、この三原則を最後にやりたいと思います。みなさんいくよー!せーの、怪我しない怪我しない怪我しない」から始まるのは「STEP&GO」に決まり。

「STEP&GO」はサビで左右への大移動がある盛り上がりソング。根岸愛、増井みお、森詩織はステージを移動するのですが、玉井杏奈と岩村捺未、安斉奈緒美と藤本有紀美の4人はとにかく自由に遊ぶのがこの楽曲の大きな見どころ。岩村捺未はステージ上に寝るとその上から玉井杏奈が覆いかぶさり、安定のイチャイチャを見せてくれます。安斉奈緒美と藤本有紀美はステージ脇からキャリーバッグタイプのキックボードを持ち込み、ステージ上を滑るという遊び心抜群。ステージ上でこんなにも自由に楽しく遊ぶアイドルは彼女たちだけでしょう。

アンコールラストを飾るのは「Music Navigation」。すべての力を解き放つかのような7人の全力のパフォーマンスは鳥肌さえも立たせてくれるもの。クルーにとってもパッセンジャーにとっても大切な1曲となった本楽曲は、これからもPASSPO☆の代表曲の1つとして刻まれていくことでしょう。歌詞、メロディー、パフォーマンス、すべてにおいて見逃すことも聞き逃すこともできない名曲です。

アンコールが終わりクルーは手を繋ぎ、そして会場にいるパッセンジャーも手を繋ぎます。マイクを通さず、自らの声で「本日はご搭乗ありがとうございました。以上、PASSPO☆と…」とクルーが言うと、その後はこの上ない大きな声で「パッセンジャーでした!!!!」と、中野サンプラザに鳴り響き、クルーは深くお辞儀をしていました。

挨拶が終わり捌けるクルー。が、変な動きでステージを捌けていく7人の姿はなんともおもしろいもの。最後まで明るいとはまさにこのことでしょう。




しかし、まだまだフライトは終わりません。会場から鳴り止まないPASSPO☆コールに再び登場したクルー。

玉井杏奈は「9年間の中で自分に実りのある1番はドラムだったなっと。すごい思って。なにもできない、8ビートも叩けないところから『向日葵』がね、叩けるようになったりとか。昔だったらありえないような難しい曲も、だんだん練習時間も短く、なんとなくみんな合わせられるようになって。いろんなBANDさんだったりアーティストさんだったり、対バンさせてもらってさ、本当にありがたかったなっていうのがあって。すごくすごくすごく、この先きっとそれは他のメンバーも、いろんなね別々の道にいくけど、引き出しを増やすっていうことはね、めちゃめちゃ大事なんだなっていうのを教わりました、PASSPO☆に。私、本当は裏でドラムとか本当は最初はできないし、私が止まったら終わるし、いろんなプレッシャーで、1人で練習しているときとかすごい泣きながらやってました、最初は。でも、なんか一線を超えると楽しくて楽しくて楽しくて。伝わる?この気持ち?わかるでしょ。『あぁー今日いい音出てんな』って。BANDわかんなかったみんなも、なんか今日よかったかもみたいなっていうのがきっとあったと思うんだけど、本当にそれで。PASSPO☆に教えてもらったのは、できないこととか、チャレンジに歳はないから、マジで本当に。私もう23歳で、これからPASSPO☆っていうお家から1歩出るってなったときに、新しいことにチャレンジすることが全然怖くないのは、多分あのときドラムを練習して練習して練習して練習して、めちゃくちゃ練習したからだなと思うので。みんなね、結構いいお年のかたもいると思うけど、でも本当に明日からね、なんでもいいから。新しくチャレンジしてみることをおすすめします。そしたらね、嫌いだったことも好きになるかもしれないの、それが人生なんだってー!おもしろいよね。人生楽しもう」と話してくれました。

そしてダブルアンコール1曲目は既に披露した曲とのこと。それをBANDPASSPO☆で届けます。PASSPO☆にとってもとても大切な曲であり、多くの人にPASSPO☆という存在を世に知らしめた楽曲。

その曲はメジャーデビュー曲の「少女飛行」。PASSPO☆の代表曲でもある本楽曲を、最高の笑顔と最高の演奏でパッセンジャーに届けます。間奏で岩村捺未から「みなさん今日は本当にありがとうございました。この曲ここから一緒に歌ってください」と声を掛け、パッセンジャーによる大合唱。会場は完全に1つになっています。ドラムの玉井杏奈以外は全員ステージ前方に移動し、クルーも歌詞を口ずさみ、その表情は優しい笑顔に包まれていました。森詩織がギターの藤本有紀美と向き合ったり、安斉奈緒美と岩村捺未は寄り添ったりと、その光景はなんとも微笑ましもの。




フライトも次が本当に残り1曲。ここでクルーがぎゅっぎゅっと集まります。

そして根岸愛から「ラストフライトあるって決まったときから、この曲をやるって決めてました。みんなね、今日フライト終わるから、終わっちゃう無くなっちゃうって思ってない?終わんないし無くなんないからー!私たちの9年間はこの先もね、続いていきます。9年間で得たものを持って、それぞれ進んでいく。みんなもそう。だから、無くすか無くさないかはあなたたち次第です」と言えば会場からは笑いが起き、玉井杏奈が「都市伝説」と言えば森詩織も「うちら都市伝説なの?」とざわつきます。

さらに玉井杏奈から「まぼろし?」との言葉が出ればIKKOのまぼろしを披露。8月19日(日)に開催された「PASSPO☆×predia ~真夏の夜の2マン~」の光景が浮かんだパッセンジャーもいるのではないでしょうか。

そして、根岸愛は握り拳を掲げながら「この持っているものをね、今日から私はPASSPO☆魂と書いて『ぱすぽだま』と名付けました。なのでみなさん、今日PASSPO☆が終わってプロフィールとかいろいろと変えると思いますけど、好きなアイドルの名前や好きなものの名前、いろいろ書いてある中で、最後に項目持ち物って書いて、PASSPO☆魂と書いてください。関係者のみなさんも名刺に書いてもらって大丈夫です」と言えばクルーも笑いながら戸惑っている様子。

玉井杏奈は「すごくすごくごめんなさい。あの、こういう子なんです」と言えば他のクルーからも「変なんです」との言葉が飛び交います。

根岸愛のPASSPO☆魂の話はまだ続きます。「だってPASSPO☆魂、私たち持ってたら某龍の玉みたいに、集まったら復活するかもしれないんだよ」と言えば安斉奈緒美は「ゲームのしすぎなんです」と一言。

最後に根岸愛は「まぁ、なにが言いたいかと言いますとこれからもよろしくお願いしまーすっていうことでーす」と締めてくれました。

いよいよ最後の曲です。立ち位置につき、根岸愛は後ろに並んでいる6人のクルーのほうを向き「みんな出会ってくれてありがとうね」と言えば大きな声で「ありがとう!」と返す増井みお、玉井杏奈、森詩織、安斉奈緒美、岩村捺未、藤本有紀美の6人。




9年間の集大成は「バチェロレッテは終わらない」。結婚しても変わらない女の友情がテーマのこの曲は、解散しても決して変わることのない彼女たちの絆のことをまさに表わしていることでしょう。そして裏テーマがクルーとパッセンジャーの絆というのもあり、ラストを飾るにはこの曲しかありません。大サビの部分は半円になって中央に向き、指を鳴らす振り付けとなっています。しかし、解散発表してからこの箇所は半円の状態から徐々に中央に集まっちゃう彼女たち。ラストフライトとなるこの日は、今までで1番距離が近く、もはやぎゅっと集まった円になっており、笑顔と涙に包まれた7人の姿がそこにはありました。その光景は一生忘れることはないでしょう。「バチェロレッテは終わらない」の最後は後ろを向き、互いの身体に優しく手を添えて終えます。そして会場の照明は落ち、これがPASSPO☆の最後の姿となりました。

「バチェロレッテは終わらない」の音楽が流れながら、ビジョンには映像が流れます。9年間の歴史、お世話になったアイドル、アーティスト、スタッフ、メディアなど、数え切れないほどの名前がそこには載っていました。

そしてラストに流れてきたのは「あなたにとってPASSPO☆とは?」

根岸愛:一緒にいるのに理由はいらない家族
増井みお:自分が自分でいていい場所
玉井杏奈:私を作ってくれた人たち
森詩織:最高の女友達。
安斉奈緒美:渋谷の奇跡
岩村捺未:わしの居場所!!
藤本有紀美:ゆっきぃのすべて

槙田紗子:血液
奥仲麻琴:気付かせてくれた場所
佐久間夏帆:戻りたくても戻れない場所。そして、パワースポット!!

最後の機内アナウンスが流れ「それでは以上、PASSPO☆でした!!ありがとう!!」と締めくくり、9年間の離陸を終え着陸を迎えたPASSPO☆。

10人が見せてきた9年間の軌跡は、この先も消えることなく、多くの人の記憶に残り続けることでしょう。

ありがとう、PASSPO☆。



PASSPO☆
「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」@中野サンプラザセットリスト

M-01. Let It Go!!
M-02. 少女飛行
M-03. 夏空HANABI
M-04. WING
M-05. 7’s Up
M-06. HONEY DISH
M-07. Love Diary
M-08. Pretty Lie
M-09. くちゃLOVE
M-10. BABY JUMP~天国への搭乗便~
M-11. WANTED!!
M-12. キャンディー・ルーム
M-13. マテリアルGirl
M-14. Perfect Sky
M-15. 向日葵
M-16. BREAK OUT!!
M-17. ViVi夏
M-18. Go On A Highway
M-19. LALA LOVE TRAIN~恋の片道切符~
M-20. じゃあね…
M-21. 無題
M-22. 「I」
M-23. You
M-24. TRACKS

E-01. Party like a Rockstar!
E-02. STEP&GO
E-03. Music Navigation

WE-01. 少女飛行
WE-02. バチェロレッテは終わらない

PASSPO☆公式サイト
PASSPO☆公式Twitter

記事/瀧澤 唯
撮影/山本ヤスノリ

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【PASSPO☆が最後に披露した楽曲「バチェロレッテは終わらない」MV】

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