ライブレポート

PASSPO☆×predia「PASSPO☆×predia ~真夏の夜の2マン~」@OTODAMA SEA STUDIO

2018年8月19日(日)PASSPO☆とprediaがOTODAMA SEA STUDIOにて「PASSPO☆×predia ~真夏の夜の2マン~」を開催しました。




プラチナムパスポートに所属する2つのグループは姉妹グループ。PASSPO☆結成は2009年、predia結成は2010年と付き合いのとても長いグループとなります。PASSPO☆が9月22日(土)中野サンプラザフライト(PASSPO☆ライブの呼び名)を持って解散することになり、このツーマンライブが姉妹グループ最後のツーマンライブとなります。




まずはprediaのステージから幕開け。普段の衣装とは違い夏らしさを感じる私服風衣装はレア度抜群。

夏にリリースしたというのもあり、夏のイメージが強い「満たしてアモーレ」で大人アイドルの妖艶さを見せつけていきます。曲中には村上瑠美奈が「でも嫌いじゃない」という台詞があるのですが、直前にPASSPO☆の岩村捺未が登場すると「えぇ!?やだ!まぼろし~~!」とIKKOのモノマネをして何事もなかったようにステージから立ち去ります。これには会場からは笑い声が起こるほど。早速の姉妹グループのコラボにこの後の展開がますます見逃せません。

「Dream Of Love」がくれば会場の盛り上がりは必然。湊あかねが「音霊もっと声ちょうだい、もっと!」と煽れば会場はさらなるボルテージに包まれます。声を出せる箇所が多い楽曲のため、ファンにとってはたまらない1曲でしょう。




自己紹介を挟み、続いては8月22日発売8thシングル「カーテンコール」のカップリング「Re-Make」を披露。イントロから夏らしさを感じる爽やかな音源に、会場からは自然とクラップが起こります。大人アイドルのかわいさがギュっと詰め込まれた本楽曲は、楽しそうにパフォーマンスするメンバーにも注目したいところ。“Turu turu tu tu tu ru Turu turu wa”の振り付けは手を使う簡単な振りのため、ぜひともメンバーと一緒に踊っちゃいましょう。

先ほどまでのキュートなprediaからは一転。「SUPER WOMEN」ではパワフルでかっこいい姿のprediaを随所に見ることができ、その存在感に圧倒されるほど。” Wow oh Wow oh”では会場が1つになっていると言わんばかりの大合唱となり、序盤とは思えないほどの一体感ぶり。2番終わりにある湊あかねの圧倒的な歌声には、会場からは歓声が上がるほどでした。曲名にあるSUPER WOMENとはまさしく彼女たち10人のこと表しているようにも感じます。




prediaがa曲を披露した後は、PASSPO☆のフライトが開始。

PASSPO☆の夏曲と言えば「ViVi夏」に決まり。クルー(PASSPO☆メンバーの呼び名)へのコールは1曲目と思えないほど大声援。間奏では玉井杏奈が「音霊まだまだ声出せますかー?」と煽れば、それに続き森詩織も「みんな楽しんでますかー?」と煽り会場を沸かせます。この曲には欠かせない「みおみおファイヤー!」はこの日も健在。曲終盤には最年少コンビである増井みおと玉井杏奈が泳ぐ動きをしたりと、遊び心があるのはPASSPO☆のフライトならでは。

「向日葵」がきたら盛り上がりは必至。増井みおが「みなさん一緒に!」と言えば、会場のあちこちから腕を振り上げる様子が見られます。クルーの力強さとパワフルさを感じる本楽曲では、7人の存在感に鳥肌が立つほど。森詩織が3人のクルーの力を借り、高く掲げられるのはこの楽曲の大きな見どころです。最後はこの真夏の海岸にPASSPO☆という名の大きな向日葵を咲かせてくれました。




MCでは先ほどprediaの楽曲でコラボをした岩村捺未の話題に。岩村捺未本人から「あれは幻ですね」とのこと。ここで玉井杏奈から「リハーサルですごいふざけてて、私たちよりスタッフが乗り気で。じゃあそれ長いバージョンにしましょうっと。なんかそういうところがプラチナムっぽいよね」と誕生の秘話を話してくれました。

MC後は最近披露されることが多い「じゃあね…」を届けます。夏というワードが歌詞に入っているため、今の季節にぴったりとなっている本楽曲。さらに解散を控えているPASSPO☆が歌うというのもあり、より歌詞が響くのではないでしょうか。実はフォーメーションチェンジが多いのがPASSPO☆の大きな特徴。何気なくやっている彼女たちですが、フォーメーションチェンジがここまで多いグループはなかなかありません。

「LA LA LOVE TRAIN~恋の片道切符~」はタオルが欠かせない盛り上がり必至ナンバー。タオル回しがあるサビの部分では会場にPASSPO☆とprediaのタオルが舞っていました。なんと曲中にprediaからまえだゆう、水野まい、沢口けいこ、桜子の4人が登場し会場が大熱狂。玉井杏奈とまえだゆうのじゃれあいは、双方のファンにとったらもはやお馴染ではないでしょうか。タオルを取り合うその様子はもはや微笑ましいもの。




PASSPO☆が4曲披露された後はprediaの後半戦に突入。

「Hey Now!!」のイントロと共にタオルを持ってステージに登場したpredia。まえだゆうが「音霊のみなさんまだまだ盛り上がれますかー?今からね、タオル使うからみんなタオル準備して。みんな準備できたー?」と会場を盛り上げます。サビではタオル回しがあるため本ナンバーは盛り上がり必至。日もだいぶ落ち、まさしく大人アイドルによるナイトパーティーがここに開催。10人の美女が真夏の海に降臨です。

「BABY KISS」は随所に楽しそうな姿のprediaを見ることができる1曲。聞いていると思わずこちらも笑顔になってしまうハッピーソングになります。PASSPO☆から玉井杏奈、森詩織、安斉奈緒美、藤本有紀美の4人が途中から登場。安斉奈緒美は独特の振り付けを踊ったり、玉井杏奈はスマートフォンを持ち込みprediaメンバーを撮影したりと、自由度100点満点のクルーの姿に笑いは必至。




MCでは「BABY KISS」のコラボについて。あまりのPASSPO☆の自由さに林弓束からは「何やったの、あいつら。杏ちゃん(玉井杏奈)パンチラばっかり撮っていたよ。玲子のパンチラばっかり撮っていたよ」とのこと。桜子からは「なおみん(安斉奈緒美)のダンス見た?」と言えば独特なあの踊りを披露し会場は笑いに包まれます。

ここで青山玲子から「楽屋入ってきて玲子の衣装見るたびにね『やばいね、エロいドラえもんだね』って言って」に会場は大爆笑と大歓声。そしてまえだゆうから「ちゃんころぴー(まえだゆう)も言われたよ。ジーマみたい」に会場はさらなる爆笑の渦に包まれました。そして林弓束は「私なんてなちゅ(岩村捺未)にクレーム言われたから。『弓束さんが痩せたから私が太って見える』って。絶対関係ないから!絶対関係ない!」と一刀両断されてました。

MC後は「Sunburnd Heart」を披露し、会場をしっとりした雰囲気に包み込みます。切ないミディアムナンバーである本楽曲では、表情や仕草で曲の世界観を表現。大人アイドルが見せる切なげな表情は、他のグループには出せない大きな魅力です。

いつもとは違うアレンジが入ったサウンドが流れたところで「Ms.Frontier」に突入。沢口けいこ初センター楽曲になります。しなやかなダンスの中にセクシーさを感じる場面が随所にあり、その美しさに見惚れること間違いないでしょう。大人アイドルのprediaが誇る吐息姉さん、青山玲子の”レッスン♪”はこの楽曲の注目ポイントです。

ここで8月22日発売8thシングル「カーテンコール」を披露。今のprediaのすべてが詰まっていると言っても過言ではない本楽曲。最初から最後までとにかくかっこよくてきれいな10人の姿を見ることができ、その姿から一瞬たりとも見逃せません。間奏では横1列になり英語を1文字ずつ言っているのですが、実はこれを組み合わせるとprediaになります。その文字が完成した後に見せる10人の存在感は圧倒的そのもの。”合言葉は大器晩成”という歌詞があるようにprediaの躍進はまだまだこれからでしょう。

ラストは「The Call」で締めくくります。もはやprediaの代表曲となった本楽曲。会場の盛り上がりは必然です。” Wow Wow WowWow Wow”では数え切れないほどの手が上がり、会場は凄まじい熱気に包まれます。湊あかねの”Any way”ではその圧倒的な歌唱力に歓声が上がるほどでした。




prediaの後半戦が終わり、続いてはPASSPO☆の後半戦に突入。

その後半戦の最初に用意してきたのは「Music Navigation」。クルー、そしてパッセンジャー(PASSPO☆ファンの呼び名)にとっても大切な1曲。三浦海岸に最高の” Get down”が鳴り響いていました。この7人がこの大切な曲を披露する回数、そしてパッセンジャーが聞ける回数も残り少ないことでしょう。だからこそ、見るたびに最高の「Music Navigation」を更新し続けている気がなりません。




MCでは先ほどpredia楽曲「BABY KISS」でのコラボが話題に。玉井杏奈が「いい感じにエロイのが撮れました」と言えば会場からは歓声が起こりました。

その後はPASSPO☆の紹介ソングである「7’s Up」を届けます。紹介されたクルーは会場を煽ったりして、パッセンジャーはそのクルーの名前を呼ぶのがお決まり。なんと今回はクルーが紹介されるたびにprediaメンバーが登場し会場を盛り上げます。安斉奈緒美はpredia楽曲「Hotel Sunset」を歌ったり、増井みおは謎の背伸びをprediaと一緒にしたりなど、この日だからこそのコラボに会場は大盛況。日が完全に落ちたOTODAMA SEA STADIOに誘導灯(PASSPO☆ペンライトの呼び名)がこの上なくきれいに輝いていました。

今日の衣装でもある「HONEY DISH」を続いては披露。かわいらしい振り付けが随所にあるため、クルーのキュートな様子が見れるのが特徴です。”ギュッギュッギュッ”の部分では、玉井杏奈が藤本有紀美や岩村捺未にちょっかいを出すのはお決まり。最後に見せるキス顔はパッセンジャー必見です。

クルーが熱く手を繋ぎ、森詩織が真ん中に立ったら「無題」に決まり。全身全霊のPASSPO☆とはまさにこのこと。その姿は一瞬たりとも見逃せず、瞬きを忘れるほど。時折顔を見合わせるクルーの表情は優しさに満ち溢れ、互いへの信頼をしっかり感じ取れるものでした。中音がうまく聞こえずらく、森詩織がうまく歌いだせない場面ではとっさに玉井杏奈がカバー。瞬時に対応できるそのすごさは、長年の信頼関係とこなしてきたフライトがまさしく証明していました。

「『I』」ではPASSPO☆のすごさ、クルーの絆を感じ取れる楽曲と言っても過言ではありません。歌詞に2009年というワードが入っているため、PASSPO☆にしか歌えないナンバーです。手を繋いだり、クルーが中央に集まったり、一緒にジャンプしたりと、この9年間で築き上げた7人の強くて壊れない確かな絆を感じさせてくれました。彼女たち7人は解散しても”ずっとずっと一緒だから”という歌詞があるように、一生ものの絆で結ばれていくことでしょう。

最後はメジャーデビュー曲である「少女飛行」で締めくくります。この日初めてPASSPO☆を見たという人も、この楽曲なら聞いたことある人も多いのではないでしょうか。実はステージ裏ではprediaが大号泣していたとのこと。PASSPO☆への愛を感じさせてくれるものでした。




ここでステージにはPASSPO☆とprediaが集合。本公演ラストはPASSPO☆とprediaのコラボで飾ります。

なんとここで林弓束と桜子の2人が号泣。桜子は「お腹が痛い」と言い、林弓束は「お腹が痛いんだよ、みんな」となんともわかりやすい嘘でごまかします。そんな2人を見て玉井杏奈は「ヤンキーはね、情にもろいんだな」と見事な返し。

さらにスペシャルゲストでペンネとアラビアータ機長(阿久津健太郎)が登場し、超豪華コラボが実現。




prediaから直々にリクエストがあったPASSPO☆楽曲「夏空HANABI」を総勢18人で届けます。”終わることのない永遠を信じていた”と歌詞もあったり、どこかこの光景と被ってしまう点もグッとくるほど。

歌唱後、根岸愛から「ただちょっとここで種明かししないとかわいそうな人が1人いらっしゃるんですけど」とのこと。その人物はprediaまえだゆう。まえだゆうの歌割は” 今のあたしに繋がっているから”の部分。実は先ほどの「夏空HANABI」で台詞としてこのパートを歌っていたまえだゆう。しかし、玉井杏奈から「(「夏空HANABI」)台詞なんて一言もないんです」と一言。実はこれまえだゆう以外全員で仕掛けた大嘘。まえだゆうは「PASSPO☆もなんだけどね、prediaもね『今日の台詞頑張ってね』とか言ってさ」に会場は大爆笑。玉井杏奈は「壮大ないじめです」と一言でばっさり。

全員がステージから捌けた後、鳴り止まないクラップに再び登場したPASSPO☆とpredia。最後は会場に集まったファンと乾杯をし、大盛況のまま姉妹グループ最後のツーマンライブは幕を閉じました。




PASSPO☆は現在全国ツアー「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」を開催中。次回は9月1日(土)大阪・阿倍野ROCKTOWNにて開催。

prediaは9月から今年2回目となる全国ツアーが開催。9月9日(日)福岡 BEAT STATIONにて幕開けです。



PASSPO☆×predia
「PASSPO☆×predia ~真夏の夜の2マン~」@OTODAMA SEA STUDIOセットリスト

■predia
M-01.満たしてアモーレ
M-02.Dream of Love
M-03.Re-Make
M-04.SUPER WOMEN

■PASSPO☆
M-01.ViVi夏
M-02.向日葵
M-03.じゃあね…
M-04.LA LA LOVE TRAIN~恋の片道切符~

■predia
M-05.Hey Now!!
M-06.BABY KISS
M-07.Sunburnd Heart
M-08.Ms.Frontier
M-09.カーテンコール
M-10.The Call

■PASSPO☆
M-05.Music Navigation
M-06.7’s Up
M-07.HONEY DISH
M-08.無題
M-09.「I」
M-10.少女飛行

■PASSPO☆×predia
M-01.夏空HANABI/PASSPO☆

PASSPO☆公式サイト
PASSPO☆公式Twitter
predia公式サイト
predia公式Twitter

記事/瀧澤 唯
撮影/山本ヤスノリ

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