ライブレポート

PASSPO☆「青年も、大志を抱け!ツアー」@日本青年館ホール(前編)

9月9日(土)PASSPO☆が日本青年館にて「青年も、大志を抱け!ツアー」を開催しました。

本公演は「青年も、大志を抱け!ツアー」のファイナル公演。チケットは前売り券でSold outとなり、急遽追加された機材席もSold out。文字通り超満員の日本青年館となりました。




【ぷちぱすぽ☆】
オープニングアクトで登場したのはぷちぱすぽ☆。

1曲目に持ってきたのは誰もが聞いたことある懐かしいメロディーが印象的な「サムライガール」。黄金のバトンを持ってパフォーマンスするのも特徴となっています。

「大和なでしこJAPAN」ではメンバーで肩を組んだり、歌詞にグループ名が入っているのが印象的。スポーツ応援集団ならではの応援ソングは思わず背中を押されます

ラストは「Go Fight!Fly High!」で締めくくってくれ、オープニングアクトにふさわしく、会場をしっかりと温めてくれました。




【PASSPO☆】

SEの機内アナウンスはこの日のための特別仕様。クルー(PASSPO☆メンバーの呼び名)の個性が存分に活かされたSEに会場からは笑い声が起こるほど。

そんな日本青年館フライト(PASSPO☆ライブの呼び名)の1曲目に持ってきたのは「HONEY DISH」。このツアーで新たなコールが生まれ、パッセンジャー(PASSPO☆ファンの呼び名)にもしっかりと浸透されていました。1曲目とは思えないほどの会場の盛り上がりはMAX状態です。

その盛り上がりを維持しようとクルーが用意してきたのは、9月27日(水)発売の最新シングル「すてんだっぷガールズ!~第1話 ダメダメ怪獣にご用心~」です。玉井杏奈からの振り付けレクチャーはもはや恒例。アメリカンガールズロックさあり、スピード感ありと、PASSPO☆の魅力がギュッと詰まったナンバーとなっています。




MCでは玉井杏奈から「この日のために特攻を用意したんです」とのこと。「CO2カモン」と言うと勢いよく吹き出す特攻に会場のテンションはグンと上がります。「今の(1本)2,000円です」とまさかの暴露ネタに会場はさらなる盛り上がり。

ここで岩村捺未が「わしもやりたいことあるんだけどいい?」から、「せーの、ぷぅ」とおならをする素振りを見せれば特攻が発生。2,000円のおならに会場は苦笑い(笑)

さらに藤本有紀美が「ゆっきぃもやりたい」から「CO2カモン」とドヤ顔で言うと、特攻が出ないという展開。藤本有紀美への愛あるいじりはさすがのもの。と、安心しきっているとあちこちから特攻が吹き出し、クルーも思わず焦りを見せていました。




玉井杏奈から「今日はこれを使ってかっこよく見せます」の発言から、見せてくれるのはPASSPO☆のもう1つの姿である、BAND PASSPO☆です。

BAND PASSPO☆で奏でる1曲目は「BABY JUMP~天国への搭乗便~」。ロック調であるこの楽曲ではBAND体制にもぴったりの1曲。早速特攻が使用され、サビではタイミングに合わせてジャンプするパッセンジャーが続出。“Baboo!!”の部分は岩村捺未と共にパッセンジャーも声を出します。

「すてんだっぷガールズ!~第1話 ダメダメ怪獣にご用心~」のカップリング曲として収録される「Party like a Rockstar」はこのツアーで披露された楽曲。今日はBAND体制としては初披露。根岸愛、増井みお、安斉奈緒美の3人が作詞したものでもあります。

安斉奈緒美は「この曲がカップリングに収録されるって決まったときですね、BAND PASSPO☆で披露する曲にしようと決めていました。BAND PASSPO☆の活動を始めて全然まだ経たないんですけど、そのときに感じる悔しい気持ち、そんな気持ちを全部変えてやろうとか、全然不器用な演奏でも自信を持ってやってやろうとか、そんなリアルな私たちの今の気持ちを伝えたくて作詞をしてみました。強気で怖い者知らずで前向きで、PASSPO☆らしい歌詞になったんじゃないかなって思います」とのこと。

そんな7人の熱い想いがここぞとばかりに詰まっている、彼女たちならではの等身大の歌詞は思わず耳を傾けたくなるほど。タイトルにもRockが入っているというのもあり、PASSPO☆ならではのロックさが炸裂していました。




ここで根岸愛から「みんながいるから強くなれるっていう言葉があるじゃないですか。私もすごいみんながいるから強くなれるなって思うんですけど、それって一緒にいたいから、強くい続けけるためには強くならなくちゃいけないっていうことだと思っていて。ずっと一緒にい続けることって本当に難しいことだと思うんですよ。それって友だちとか、恋人、夫婦、アイドル、会社、何でも言えることだと思うんですよ。元々赤の他人だった人たちが、ずっと一緒にい続けるってすごい、なんだろう。家族のように想い合っててい続けるって義務じゃないし、想い合える強さがないとできないことだと思うんですよね。PASSPO☆は2009年に結成して今年で8周年になるんですけど、ここまでこの7人で来れたのってすごくないですか?みんなとフライトしているのってすごいことだと思っていて、みんなもその大切な人とか会社とか何でもいいんですけど、自分はもう必要ないかなとか、もうダメかなって思っても、もしそこにいたいなら、強くなって欲しいと思います。それはもしここにアイドルちゃんがいたら同じことを伝えたいと思っていて、もしそこにいたいなら強くあるべきだと。だからこそ、強くなるべきだと私は思っています。だから、ここにいるみんなが、PASSPO☆と一緒にいることで少しでも強くなってくれたらなと思います。そしたらもし頑張ってそこにいれなくなったとしても、残るのは諦めた自分じゃなくて、強くなった自分だから。絶対にそのほうがいいんじゃないかと私は思います。何が言いたいかと言いますと、PASSPO☆は、私たちはPASSPO☆で在り続けることを絶対に諦めません」と目に涙を浮かべながら話してくれました。




そんな根岸愛を温かい目で見つめる6人のクルー。リズム隊である増井みおと玉井杏奈がグータッチしたり、岩村捺未が泣きそうになったりと、根岸愛の言葉は彼女1人ではなく、間違いなく全員が強く想っていること。その言葉から届けられるのはBAND体制では初披露となる「『I』」です。

この曲は彼女たちだからこそ歌える歌詞がふんだんに詰まっています。2009年から共に歩いてきたクルーがいるから、応援してくれるパッセンジャーがいるから、支えてくれるスタッフがいるから、そんな想いがまさしく反映された景色が目の前に広がっていました。7人の姿は誰の目から見ても心に焼き付くのではないでしょうか。

アイドル戦国時代と言われ、次々と新たなアイドルが結成されては解散されていく日々。そんな状況の中でも、ずっとPASSPO☆でいたいと本気で想って活動し続けている7人のクルー。その覚悟は生半可のものじゃないでしょう。だからこそ、彼女たちのパフォーマンスは見る者の記憶や心に深く突き刺さるのではないでしょうか。

BAND体制からダンス体制に戻って届けるのは「You」。「『I』」から「You」の選曲はなんともエモい流れ。もはや鳥肌が止まりません。パッセンジャーもPASSPO☆からの熱い想いにこたえるかのような、大きなコールや声援を届けます。先ほどの根岸愛の言葉は、間違いなくパッセンジャーに届いているかと思えるような光景でした。

⇒PASSPO☆「青年も、大志を抱け!ツアー」@日本青年館ホール(後編)へ



PASSPO☆
「青年も、大志を抱け!ツアー」@日本青年館ホールセットリスト

ぷちぱすぽ☆
M-01.サムライガール
M-02.大和なでしこJAPAN
M-03.Go Fight!Fly High!

ぷちぱすぽ☆公式サイト
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記事・撮影/瀧澤 唯

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