ライブレポート

PASSPO☆「青年も、大志を抱け!ツアー」@日本青年館ホール(後編)

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直後のMCでは玉井杏奈が「(「『I』」)うまくできなかった。あんなに練習したのに」と本気で悔しがっており、いかにBAND PASSPO☆を本気でやっているかよくわかる言葉。増井みおからは「かっこよかったよ。私は杏ちゃんのドラムでよかったって思うから、自信持って」と励まされていました。




ここからはビーフor チキンコーナーに突入。これはこの後にやるセットリストを、この場でパッセンジャーに選んでもらうというもの。今回ビーフで用意されたのは「マテリアルGirl」「Cosmic You」「いたずらRock’n’Roll」「NASA! ~なんであいつ好きなんだ、嗚呼~」の4曲。チキンで用意されたのは「Pretty Lie」「キャンディー・ルーム」「くちゃLOVE」「Mr.Wednesday」の4曲。曲が紹介されるたびに沸き起こる歓声。この選択はかなり難しいものではないでしょうか。

パッセンジャーからの選択はどちらも五分五分。クルーたちそれぞれが多いと思ったものを各自選ぶことになったのですが、クルー全員ともチキンで満場一致。

そして次に決めるのは披露順。ここで増井みおからの提案により「キャンディー・ルーム」と「Mr.Wednesday」はBAND PASSPO☆として披露することが急遽決定。今回はサラダ「Mr.Wednesday」、スープ「キャンディー・ルーム」、メイン「Pretty Lie」、デザート「くちゃLOVE」という順になりました。

早速場当たりの確認を始めるクルー。普段のリハーサルとも感じられる動きを見ることができるのは、ある意味貴重ではないでしょうか。時折笑いも起きたりと、PASSPO☆の素の一面が多く見ることができました。

「Mr.Wednesday」「キャンディー・ルーム」の2曲はBAND PASSPO☆で奏でます。どちらもリズム感がいいテンポとなっており、思わず身体を動き出したくなる楽曲。パッセンジャーからの大きなクラップで会場は包まれ、後半戦もまだまだ賑わいを見せています。

残りの2曲はPASSPO☆の恋愛ソング代表曲を披露。

「Pretty Lie」のイントロが流れれば、パッセンジャーが先走ってしまうコールはもはやお決まり。パッセンジャーも待っていましたと言わんばかりに最大級のコールをクルーに送っていました。切ない歌詞というのもあり、クルーも曲の世界観を表情でしっかりと表現。

「くちゃLOVE」はクルーのキュートさが随所に詰まっており、愛くるしいその姿はパッセンジャーなら必見。振り付けもかわいらしいものが多く、女の子らしさ全開のクルーに改めて惚れ直してしまうのではないでしょうか。




ビーフorチキンコーナーの後は、パワフルでかっこいいPASSPO☆の姿を余すことなく披露。クルーの様々な姿を見せてくれるフライトは一瞬たりとも飽きることがありません。

まずは「WING」で力強いパフォーマンスで会場を魅了させていきます。クルーの表情も凛々しく、そのかっこよさは思わず目を奪われるほど。森詩織のパワフルで迫力ある歌声、根岸愛の透き通った中にも芯のある歌声は耳にしっかりと残るのが印象的。

続いては「PlayGround」で会場をゾンビの世界に誘います。増井みおがゾンビから逃げ回ったり、最年少コンビである増井みおと玉井杏奈の絡み、サビにあるゾンビジャンプなど、曲の世界観がパフォーマンスにもしっかり反映されているのが特徴です。

「無題」は森詩織のアカペラからスタート。森詩織の周りにいるクルーたちの手はしっかりと繋がれていたのが印象的。メロディーが流れると、クルー全員が溢れる想いをこの会場に解き放つかのように、全身全霊のパフォーマンスを披露。持てる力を余すことなく出し切るとはこのことではないでしょうか。

その流れから「フィルム」を持ってきます。終盤にふさわしいこの選曲はさすがのもの。壮大なスケールを感じさせてくれるメロディー、温かさを感じさせる歌詞、サビで見せるクルーの力強い拳の振り上げ、もはや感動すら覚えるほどの光景がそこには広がっていました。

本編最後を締めくくるのは「バチェロレッテは終わらない」。もはやさすがとしか言いようがないチョイスに、思わずこちらも笑みが浮かぶほど。なぜならこの楽曲のテーマは結婚しても変わらない女の友情、裏テーマはクルーとパッセンジャーの絆となっており、PASSPO☆だからこその1曲でもあります。




鳴り止まないPASSPO☆コールで再びステージに登場したクルー。次に披露する曲に関して、増井みおから「みおと君たちの約束があるはずだよね。三原則っていうのをやっているんですけど、知っている人はやってください。せーの、怪我しない怪我しない怪我しない。それです」とのこと。実は次の楽曲は横移動する場面があるため、怪我防止のため今回のツアーから増井みおが提案したものであります。




ということで、「STEP&GO」でアンコールは始まり。この楽曲がきたら会場は盛り上がらないわけがありません。サビでは見ているこっちが恥ずかしくなるほど、玉井杏奈と岩村捺未の濃厚な絡みはもはや恒例。最年少と最年長がここまで仲がいいグループはなかなかありません。増井みおのスカートの中をクルーが覗いたり、安斉奈緒美と藤本有紀美はキャリーバックタイプのキックボードでステージを行き来するなど、クルーの自由らしさを楽しめることができる楽曲に仕上がっています。

BAND体制となり次に届けるのはメジャーデビュー曲である「少女飛行」。大サビではパッセンジャーによる大合唱もあり、会場は完全に1つになっていました。素晴らしい一体感には思わず震えが起こるほど。

森詩織から「今のPASSPO☆は次の曲で締めたいと思います」の言葉からラストを飾る楽曲は「Music Navigation」。歌詞、メロディー、パフォーマンスすべてに注目して見て聞いて欲しい楽曲。これがPASSPO☆だ!というのを知ることができること間違いありません。

根岸愛からは「“継続こそが最短のルール”だとPASSPO☆は信じています。これからも何があっても笑い飛ばして、一生私たちはPASSPO☆で在り続けるので、みなさんまた絶対に会いに来てください」と素晴らしい言葉がありました。




2017年11月からは「歌って踊って奏でるツアー 2017→2018」開催、2018年9月22日には中野サンプラザにてワンマンフライトの開催が決定。

上を目指し続け見るたびに成長を遂げ、それが止まることを知らない7人。過去にPASSPO☆を見たことがあるけど、最近は知らない。今こそPASSPO☆というグループを見てください。そんな人たちを彼女たちは後悔させないでしょう。



PASSPO☆
「青年も、大志を抱け!ツアー」@日本青年館ホールセットリスト

ぷちぱすぽ☆
M-01.サムライガール
M-02.大和なでしこJAPAN
M-03.Go Fight!Fly High!

ぷちぱすぽ☆公式サイト
ぷちぱすぽ☆公式Twitter

PASSPO☆
M-01.HONEY DISH
M-02.すてんだっぷガールズ!~第1話 ダメダメ怪獣にご用心~
M-03.ViVi夏
M-04.7’s Up
M-05.BABY JUMP~天国への搭乗便~
M-06.WANTED!!
M-07.Pock☆Star
M-08.Love Diary
M-09.Party like a Rockstar
M-10.「I」
M-11.You
M-12.Mr.Wednesday
M-13.キャンディー・ルーム
M-14.Pretty Lie
M-15.くちゃLOVE
M-16.WING
M-17.PlayGround
M-18.無題
M-19.フィルム
M-20.バチェロレッテは終わらない

E-01.STEP&GO
E-02.少女飛行
E-03.Music Navigation

PASSPO☆公式サイト
PASSPO☆公式Twitter

記事・撮影/瀧澤 唯

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