2018年5月27日(日)PASSPO☆がHEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2にて「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」を開催しました。
本レポートでダンス体制の第2部をお届けします。
フライト(PASSPO☆ライブの呼び名)の最初に用意した楽曲はメジャーデビュー曲でもある「少女飛行」。PASSPO☆にとって最後のツアーとなる公演の1曲目にこの楽曲を用意してくるのはなんとも心に響くものがあります。
続いては増井みおが作詞を担当した「おねがい」を披露。これにはパッセンジャー(PASSPO☆ファンの呼び名)からも歓声が起こるほど。増井みおにフォーカスされているというのもあり、会場は増井みお担当カラーであるミントグリーンの誘導灯(PASSPO☆サイリウムの呼び名)で照らされていたのが印象的。解散発表をしたPASSPO☆から届けられるこの楽曲の歌詞は、パッセンジャーにとってかなり突き刺さるものではないでしょうか。
MCで自己紹介をした後にはPASSPPO☆の自己紹介ソングである「7’s Up」に突入。この楽曲はクルー(PASSPO☆メンバーの呼び名)が他のクルーを紹介し、紹介されたクルーは会場を煽ったり自由に表現します。この日、根岸愛は「最近週4日で冷やし中華」と言えば会場からは思わず笑い声が。根岸愛の冷やし中華が気になる人はぜひとも彼女のTwitterを要チェック。森詩織は「最近はねー、ディズニーツムツムにハマりまくってる。ハートください」だったり、増井みおは「最近みお嫌いだった、らっきょが食べられるようになった。なんかもう大人になっちゃったなって。すげー思う」と大人になったことを報告するも、こちらも会場からはちらほら笑い声が聞こえてきました。毎回クルーが発する言葉は違いためその点にも注目したいところでもあります。
「WEEKDAY QUEENS」は玉井杏奈と安斉奈緒美と2人にフォーカスした楽曲。実はこの楽曲、学園内のプロム女王を決める物語というのもあり、それをパフォーマンスでも見事に表現。クルーもアンナ派とナオミ派に分かれますが、藤本有紀美はどっちつかずでバタバタしていたり、見ているだけで楽しい楽曲はまさにこのこと。
曲終わりにそのまま「WEEKDAY QUEENS」のメロディーが流れ「HONEY DISH」の歌詞が流れるというアレンジが効いたサウンドが流れます。しかし、予想していなかったのかこの展開に戸惑うクルーは思わず「なにこれ!?」「機長なにこれ!?」と言葉が飛び交ったり、森詩織も歌いながら少し笑いが起きてしまったり、この展開にパッセンジャーも思わず笑ってしまいます。
「Pretty Lie」を届けた後に会場からは幻想的なメロディーが流されたところで、次に披露するのは「Wish on a star」。切ない歌詞というのもあり、クルーも表情で曲の世界観をしっかり表現するのはさすがのもの。落ちサビを担当するのは岩村捺未。会場は岩村捺未の担当カラーであるオレンジの誘導灯で染まっていました。
ここからはレア曲コーナーを展開。箱には楽曲名が書かれている紙が入っており、そこから引かれた2曲を披露していくというもの。玉井杏奈は自身の好きな曲である「Musical Party」を引き当て、もう1曲は岩村捺未が「Street Fighter」を引き当てます。ここで恒例のPASSPO☆場当たりタイム。まるでリハーサル風景を見ているかのようなこの光景は、素のクルーの様子も見ることができるためパッセンジャーにとっては嬉しいものではないでしょうか。
「Musical Party」はパーティーのワクワク感や高揚感を感じさせてくれるナンバー。まるでパーティーの世界に誘うかのようなパフォーマンスで会場を魅了させてくれます。横1列でメンバーがパフォーマンスする場面では、その楽しそうな雰囲気に思わず引き込まれるほど。
続いての「Street Fighter」は先ほどの「Musical Party」とはうってかわって、かっこいいPASSPO☆を見ることができる1曲。脚をパワフルに蹴ったり腕を力強く掲げたり、圧倒的な存在感を放つ7人の姿に圧倒されること間違いなしとなっています。
MCでは「Street Fighter」はレア曲というのもあり、藤本有紀美は「めっちゃ間違えちゃた」とのこと。玉井杏奈も「私あれね、人生の課題なんだよね。1番こっち、2番こっち」と話します。森詩織からも「1番は右回り2番は逆回りっていうのが結構あるから、いろいろこんがらがっちゃうんですねー、すいません!」とのこと。玉井杏奈は「9人バージョン、8人バージョン、7人バージョンがあるんだよね。なんか本当脳トレ」の一言に会場も爆笑。
フライトもここから後半戦。増井みおが「それじゃあ!みなさん後半戦って言うの?もう後半戦ですよ。そんなんでいいいんだー!いいのかー?そんなんでいいのー?みなさんちょっとヘイヘイヘイ言ってほしいんですけど、みなさん一緒に言ってくれますか?」の煽りが入ると、「すてんだっぷガールズ!~第1話ダメダメ怪獣にご用心~」を披露。アメリカンガールズロック、スピード感ありのアップテンポナンバー、一緒に踊りたくなる振り付けや声を出したくなる場面など、PASSPO☆のフライトで盛り上がりを見せる楽曲に仕上がっています。
ミディアムナンバーの「Growing Up」「Shiny Road」は久々の披露。この2曲の連続披露はパッセンジャー、そしてクルーにとってグッとくるものがあったのではないでしょうか。感情を込めて歌うクルーの姿は目に焼き付きますが、そのクルーの姿に涙を流すパッセンジャーの姿も見られました。
ここで根岸愛から「今回のツアーがですね、PASSPO☆のラストツアーになってしまうんですけど。この場所が2箇所目でみんなすごい笑顔で一緒に歌ってくれて、本当に素敵な時間だなと思っています。私たちがこんなに元気だから、なんだろう…。私たちよりみんながまだ受け止めきれないっていう人ももちろんいる中で、こうやって足を運んでみんなで笑って、楽しい時間を作れていることが本当に幸せだと感じています。1曲1曲本当に大好きな曲だなと感じていて……うん、このツアーはね、みんなで笑っていけたらなって思っているので、口角をビシッと」と話せばクルーやパッセンジャーからも笑みがこぼれます。改めて根岸愛から「みんなも知っている曲、知らない曲あると思うけど、一緒に思い切りのって歌って、最後まで楽しんでくれたら嬉しいです」に会場からは大きな拍手が送られました。
最後に届けられる楽曲は「フィルム」。映画をテーマにしたアルバム「Cinema Trip」のエンディング曲という位置づけである本楽曲。解散発表をしたPASSPO☆の7人が歌うことによって、より胸に響く歌詞とメロディーはクルーにもパッセンジャーにも響くものではないでしょうか。涙を流しながら歌唱しパフォーマンスするクルーの姿もあり、フライトの忘れられない場面となったことでしょう。
アンコールは女の友情がテーマである「バチェロレッテは終わらない」からスタート。
直後のMCでは玉井杏奈から「森くんの“飲もうよ!”喉開きすぎ」と話せば、森詩織からは「今日のために1週間禁酒してきたんだから」とのこと。お酒好きの森詩織が禁酒とはフライトへの意気込みを感じさせてくれるほど。これにはパッセンジャーも拍手喝采でした。
ここで森詩織からは「次にやるのは最後の曲なんですけど、最後の曲は解散発表をしてから封印しようと思っていた曲なんですよ。歌詞的に歌えないなって思ったんだよね。だけど、やっぱパッセンが待ってる曲だなと思ったし、今後の私たちのツアーの意気込みを込めて、みんなに歌を届けたいと思います」と話してくれました。
その言葉から届けられるのは「Music Navigation」。“継続こそが最短のルール”という歌詞があったり、前に突き進むワードがあちこちに散りばめられている楽曲でもあります。そのためクルーが封印しようか考えるのも頷けますが、パッセンジャーからは人気な曲。今だからこそ歌ってほしい、いい曲だから封印しないでとの声が終演後のTwitterでも多く見られました。
次回の「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」は6月10日(日)F.A.D YOKOHAMAにて開催。SOLD OUTフライトも続出しているため、7人のフライトに搭乗できる貴重な機会です。
PASSPO☆
「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」@HEAVEN’S ROCK 宇都宮 VJ-2セットリスト
M-01.少女飛行
M-02.おねがい
M-03.向日葵
M-04.7’s Up
M-05.WEEKDAY QUEENS
M-06.HONEY DISH
M-07.Pretty Lie
M-08.Wish on a star
M-09.Musical Party
M-10.Street Fighter
M-11.すてんだっぷガールズ!~第1話ダメダメ怪獣にご用心~
M-12.PlayGround
M-13.BEAST IN YOU
M-14.Growing Up
M-15.Shiny Road
M-16.フィルム
E-01.バチェロレッテは終わらない
E-02.Music Navigation
記事/瀧澤 唯
撮影/山本ヤスノリ
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