2018年7月28日(土)PASSPO☆がHEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3にて「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」を開催しました。
本レポートでダンス体制の第2部をお届けします。
この日は「HONEY DISH」の衣装の登場とのことで会場からは大歓声。
フライト(PASSPO☆ライブの呼び名)は「Mr.Wednesday」から幕開け。クルーが明るくなったステージから客席を見ると、そこにはオレンジのサングラスをかけたパッセンジャー(PASSPO☆ファンの呼び名)たちの姿があちこちにあります。この日はオレンジ担当の岩村捺未の生誕というのもあり、パッセンジャーたちによるお祝いサプライズでした。これにはクルーも「バカみたい」「やばい!」と笑いが止まりません。安斉奈緒美にいたってはこの特殊な光景に笑いをこらえきれず歌えない展開になるほど。
続いては「Pretty Lie」を用意。PASSPO☆楽曲の中でも人気が高いこの曲を序盤に持ってくるのは実は非常に珍しいこと。この曲ならではのコールは盛り上がり箇所となっているため、パッセンジャーならぜひとも一緒に覚えて声に出したいところです。
「Pretty Lie」の後は「Wish on a star」と届けます。切なげなナンバーであるこの2曲を連続で持ってくるのはさすがのセンス。「Wish on a star」では落ちサビにある岩村捺未のパート部分にぜひとも注目。先ほども記述したようにこの日は岩村捺未の生誕というのもあり、会場はオレンジ色のペンライト1色で染まっていました。
MCでは早速「Mr.Wednesday」で起きたオレンジサングラスのパッセンジャーについての話題に。岩村捺未からは「初っ端やってくれましたね~みんな。ありがとうございます」とお礼の言葉。根岸愛から「ここさ、何の会場なの?」との言葉が出れば会場からは笑い声が起こります。玉井杏奈から「こっちから見ると信じられないくらいアホだよ」と愛ある言葉もありました。
岩村捺未はこの日の翌日にあたる7月29日が27歳の誕生日とのことで本人から「杏ちゃん(玉井杏奈)が30歳とか28歳とか言うから、わし自分で28歳って思うときがちょっとだけあって」と言うと森詩織からは「やばすぎ」と一言。
MC明けはPASSPO☆の自己紹介ソングである「7’s Up」を披露。ここ最近ではクルー(PASSPO☆メンバーの呼び名)の煽り部分がかなり自由のため毎回注目したいところ。安斉奈緒美は「(なちゅ)お腹出すぎ。なちゅ(岩村捺未)誕生日おめでとう。少しは痩せろよ」と口癖がダイエットの親友岩村捺未を祝います。増井みおは「今日なちゅに~髪のゴムを無理矢理オレンジにさせられたけど~みんなそうだよね」とのこと。終盤では森詩織が“Say wow oh!!”の部分を“Say なちゅ!!”に変える粋なサプライズも見せてくれました。
「NASA! ~なんであいつ好きなんだ、嗚呼~」では岩村捺未と藤本有紀美の2人がメインとなっている楽曲。ここで会場はオレンジのペンライト1色で染まります。これには岩村捺未も感動を隠しきれず「ありがとう」との言葉が出るほど。なちゅコールは誰よりも大きなコールとなって送られていました。
生誕が行われた後は「サンキュバースデイ♪」を届けるのが恒例。生誕がないと聞くことができないためその機会は年に7回。実はフライトで聞けるのはとても貴重となります。イントロでは藤本有紀美から「なっちゃん27歳の誕生日おめでとう!素敵な1年にしてね」とのお祝いの言葉がありました。落ちサビでは誕生日である本人を祝う拍手がクルーとパッセンジャーから送られるのが特徴となっています。
根岸愛、増井みお、玉井杏奈の3人でMCを展開すると会場はざわざわした様子。玉井杏奈が「言っといたほうがいいよね」からの増井みおが「ここでしか言えないね」との流れに。玉井杏奈が「キャプテン」と一言言い根岸愛に託します。託された根岸愛から「みなさん今年のTOKYO IDOL FESTIVALにはっちゃけ隊が出ません」との言葉があると会場からは残念がる声が続出。玉井杏奈から「4人の地縛霊がこのさいたま2部で成仏したい申し出がありましたので」と話すと増井みおから「ちゃんとするのは今日で最後かも」と言えば、玉井杏奈から「彼女たちがいつちゃんとしたんだろうって感じなんですけど」に会場からは笑いが起こります。
ここではっちゃけ隊全曲メドレーを披露。まずははっちゃけ隊の代表曲でもある「気分はサイコ―!サイコー!サイコー!」で会場のテンションを一気に上げます。コールアンドレスポンスもあるため会場は凄まじい一体感。その後「はっちゃけセンセーション」「Born this うぇ~い」「ハイテンションエモーション」を歌い上げ、ラストは「祭を呼ぶ漢」で締めくくります。「祭を呼ぶ漢」はうちわを持ってパフォーマンスしたり、DJフジキ(藤本有紀美)お手製のダンボールで作られた神輿が登場したりと、遊び心抜群となっています。
MCでははっちゃけ隊の話題に。安斉奈緒美は「本当によかったですよ。この夏チャンスないと思ってたんですから」と喜びの様子。岩村捺未は「祭って曲があるからさやりたくて」と話せば、森詩織も「おしゃんしゃんの3人(「Shang Shang シャンデリア」披露クルー)にはお願いして、やらせてください」とはっちゃけ隊からお願いしたとのことでした。
ここからはフライトも後半戦。増井みおから「それじゃあ、みなさーん!まだ元気?大丈夫?これから何曲かすごいことになるから、みなさん。みなさん!さいたまのみなさん!みんで大きい声出せますかー?お約束ごとがあるんですけど、知っている人は一緒に言ってください。次の曲はとても危ない曲なので、心にね1つ決めてほしいことがあるので。いきます、せーの怪我しない!怪我しない!怪我しない!これでいきましょう、楽しもう」から「STEP&GO」を届けます。
アップチューンナンバー「STEP&GO」はイントロでMIXが発動したり、曲中にはクルーへのコールが盛大に響き渡ります。なかでも注目したいのはサビ。根岸愛、増井みお、森詩織の3人は歌唱に徹しますが、玉井杏奈と岩村捺未、安斉奈緒美と藤本有紀美の2ペアは自由にするのがなんと言っても印象的な楽曲。玉井杏奈と岩村捺未はPASSPO☆にとってはお馴染みのスパイクさんをステージに呼び込んだり、安斉奈緒美と藤本有紀美はタオルで仰いだりとこの日も自由な4人のクルーでした。
盛り上がり必至ナンバーの「WANTED!!」ではPASSPO☆のかっこよさがギュッと凝縮されています。クルーの一糸乱れぬ見事なダンスとパフォーマンス力の高さを実感させてくれる1曲。サビでの振り付けを真似るパッセンジャーがあちこちに見られ、会場は凄まじい盛り上がり。
「Party like a Rockstar !」はPASSPO☆のアメリカンガールズロックさを感じさせてくれるナンバーになっています。サビでの振り付けや腕を回す場面があったりと、PASSPO☆と一緒に楽しめる楽曲です。間奏でもパッセンジャーからの声援は止まらず最初から最後まで盛り上がりを見せる1曲となっています。
ここで安斉奈緒美から「PASSPO☆に出会ってよかったなって思うことが私たくさんあって。PASSPO☆には私がないものをみんな持ってて、そういうのを近くで高め合えている関係ってあんまりないと思うんですよね。だから、こういう関係ってかけがえのないものだなって日々感じています。2ヶ月後は解散してみんなバラバラの道を歩んでいくんだけど、それでも久々に会ったときとかは『ゆっきぃ(藤本有紀美)の声高いな、変わらないな』とか話してたり、『もりし(森詩織)相変わらずビール飲んでるな』とか、そういう会話だったりとか、それぞれの道にいったときのいい報告をしあえたら嬉しいなって思っています。PASSPO☆を通じて出会ったパッセンジャーさんいるじゃないですか。パッセンジャー同士の友だち。パッセンジャーさん同士の関係も変わらない関係でいてくれたらなって私は思っております。嬉しいよ、パッセン同士が仲良くしているのって。解散したから会わないとかはね…。みんな仲良くしていてほしいなって思います。PASSPO☆を通じて出会ってスタッフさんもたくさんいるし、いつもサポートしてくれる笑顔道さんだったりとかもそうだし、この対バンツアーに参加してくれたアイドルさんやバンドさんも、本当にいい出会いだなって思います。解散発表したベビレ(ベイビーレイズJAPAN)ちゃんのみんなはこの対バンツアーのときに、PASSPO☆にありがとうっていう気持ちを込めてライブをしてくれたんだけど、本当にPASSPO☆からも感謝の気持ちがあるし、PASSPO☆にとっても影響力のあったアイドルグループだし。そういったいいアイドルグループにPASSPO☆を通じて出会えたことに本当に感謝しています。それとなんといってもPASSPO☆を通じて出会えたパッセンジャーさん1人1人に私は感謝しています。いつも応援ありがとうございます。」との言葉がありました。
安斉奈緒美の言葉から届けられるラストの曲は「Dear My Friends」。今のPASSPO☆自身にあてはまる歌詞が多数見られ、より印象的な披露となります。曲途中には根岸愛と森詩織が腕を組んだり、最後はクルーが中央にギュッと集まりする場面もあるため、グループとしての絆を感じさせてくれます。
この日のアンコールの掛け声は「捺未」とのことで、その声援にこたえ1人で登場した岩村捺未。岩村捺未から「なんでみんな呼び捨てしてんの?」にパッセンジャーからは笑い声が起こります。
改めて岩村捺未から「28歳になりました!…あっ、間違えた、間違えた。27歳。本当に杏ちゃんが28歳って言うからガチで間違えるんだよね。それで周りの人が『なちゅって28歳だよね?』って感じだから『あっ、うん』って言っちゃって28歳って思っちゃんだうよね。27歳です。9回目?祝ってもらうのは。9回ありがとうございます。今年で生誕っていうのが最後になるからね。ちょっと切なくなってくる。アイドルやってなかったらこんな大勢の人に祝ってもらうことはないから、ありがとう本当に。去年と一昨年とか私の誕生日を思い出すと本当に自分って幸せ者だなって思って。みんなに何を返せているかわからないんですけど、何かで返せてたら嬉しいです。本当にありがとうございます」と挨拶がありました。
アンコール1曲目は岩村捺未が1番好きな「ダムダムフリーダム」からスタート。腕を振り上げたりみんなで一緒に盛り上がることができるナンバーとなっています。間奏では岩村捺未がソロでポーズを決める場面もあるため、オレンジパッセンジャー(岩村捺未推しのパッセンジャー)は必見です。
MCでは「ダムダムフリーダム」の好きな理由を玉井杏奈から聞かれると岩村捺未は「振り付けも好きだし歌詞よくない?わし自由な人間じゃん。歌詞いいな~って思って。フリーダムなんだよ、わしらは」と自分だけではなくクルー全員を巻き込む展開にクルーも思わず笑いがこぼれます。玉井杏奈から「絶対になちゅは何か1曲選んでくださいってなると何年も絶対にこの曲を言うんだけど、彼女の見せ場ってここ(間奏のポーズ)なんだよ」と言うと岩村捺未から「最高潮に楽しい、フライトの中で」と1番好きな箇所とのこと。
いよいよ次が最後の曲です。森詩織が「みんながぶちあがる曲持ってきたよー!みんなでゲッダン言おうぜー!」と煽れば玉井杏奈から「祭り?神輿始まるみたい」と森詩織独特の煽りに思わず突っ込みが入れば会場は笑いに包まれていました。
最後の曲を飾るのはクルーにとってもパッセンジャーにとっても大切な曲である「Music Navigation」で締めくくります。7人が持つすべての力が解き放たれると言っても過言ではない、7人の魂が籠もった1曲です。最高潮のパフォーマンスを見せてくれる7人の圧倒的な姿にただただ見入るばかり。この日1番の盛り上がりを見せてフライトは幕を閉じました。
次回の「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」は9月1日(土)大阪・阿倍野ROCKTOWNにて開催。
PASSPO☆
「歌って踊って奏でる対バンツアー~Road to 中野サンプラザ~」@HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3セットリスト
M-01.Mr.Wednesday
M-02.Pretty Lie
M-03.Wish on a star
M-04.7’s Up
M-05.NASA! ~なんであいつ好きなんだ、嗚呼~
M-06.サンキュバースデイ♪
M-07.ヘブンズバーガー
M-08.ラブリフレイン
M-09.気分はサイコ―!サイコー!サイコー!/はっちゃけ隊
M-10.はっちゃけセンセーション/はっちゃけ隊
M-11.Born this うぇ~い/はっちゃけ隊
M-12.ハイテンションエモーション/はっちゃけ隊
M-13.祭を呼ぶ漢/はっちゃけ隊
M-14.STEP&GO
M-15.WANTED!!
M-16.FAKE
M-17.Party like a Rockstar !
M-18.You
M-19.バチェロレッテは終わらない
M-20.Dear My Friends
E-01.ダムダムフリーダム
E-02.Music Navigation
記事/瀧澤 唯
撮影/山本ヤスノリ
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