ライブレポート

predia「predia tour “THE ONE”(昼公演)」@ヒューリックホール東京

2018年12月2日(日)prediaがヒューリックホール東京にて「predia tour “THE ONE”」を開催しました。

こちらでは昼公演のレポートをお届け。




オープニングではpredia初となる他者紹介ソングを披露。紹介されたメンバーは順に登場しソロパフォーマンスをするのですが、その際に照らされる光はメンバーカラーというのは大きな見どころ。ちなみにprediaのメンバーカラーは、メンバー自身の好きな色が反映されています。

メンバー全員が登場したところで1曲目に届けられるのは「SUPER WOMEN」。力強さとかっこよさの両方を感じさせてくれ、prediaを思わせてくれる歌詞は彼女たち10人にはぴったりな1曲。2番終わりにある湊あかねのパワフルな歌声に会場からも歓声が上がるほど。

「美しき孤独たち」ではビジョンには歌詞が映し出され、まるでMVを思わせてくれる演出。prediaの名刺代わりと言っても過言ではない本楽曲は、prediaの代表曲の1つでもあります。大人の女性だからこそ出せる妖艶さで、会場に集まったファンを魅了していきます。




MC後はまるでミュージカルのようなショーを展開。そしてそのままの流れで「カーテンコール」に突入するという、いつもと違うアレンジを効かせたパターンを披露。このようなアレンジを見せてくれるのはprediaのツアーのポイント。本楽曲はバーレスクを彷彿させるパフォーマンスとなっており、大人アイドルのprediaだからこそ魅力的に感じる楽曲に仕上がっています。楽曲中にprediaのスペルを言う箇所があるのもポイントです。

「Re-Make」はポップで爽やかなナンバーに仕上がっています。岡村明奈から「一緒に踊ってね」との掛け声もあり、会場にはメンバーと一緒に踊るファンが続出。” Turu turu tu tu tu ru Turu turu wa”の場面は簡単で踊りやすい振り付けとなっているため、ぜひとも覚えてメンバーと共に踊りたいところ。最後のポーズは夏を感じさせてくれるポーズがテーマというのもあり、1人1人違うポーズで締めくくります。各メンバーのポーズにも注目したいところ。




MCでは村上瑠美奈が「8年を迎えて、周りの人には『8年もアイドル続けてて本当にすごいね』ってすごい言われるんだけど。自分たち的には8年間長かった…って感じじゃなくて、1個1個やっていったら8年経ってたみたいな感じで。あかねん(湊あかねのニックネーム)はどうなの?」と聞きます。

湊あかねは「私はあれなんだよね。まだ24歳くらいで止まっているの、精神年齢が。でもさ、本当にそうだよね。心は24歳くらいで止まっているの。身体がやっぱりさ…。そろそろ感じているかな。でもあれでしょ。28歳には見えないでしょ、みんなね」と言えば会場からは大きな拍手が起こりました。

村上瑠美奈は「セミファイルの東京で今日2回公演あって、これだけみんな見にきてくれてて。今までの何曲かの間でも、みんながニコニコなの。ニコニコの顔がすごい見えて。わぁー、すごい幸せ、めっちゃ元気になれるって気持ちがすごく湧いてきて。8年間の間にたくさんの人に出会って支えてもらって応援してもらって。今日ここにいるみんなと過ごせて、本当にprediaは幸せだし、やってきてよかったって気持ちでいます。ありがとう」と伝えていました。

村上瑠美奈と湊あかねの2人で披露するのは「願い」。本楽曲はファンのことを思いながら2人が作詞した楽曲となります。prediaが誇る歌姫、いやアイドル業界が誇る2人の歌姫の歌声に、会場中の誰もが酔いしれたことでしょう。時折向き合って歌い合う2人の姿にはグッとくるものがありました。




再びステージには10人が登場。「シルキーレイン」では椅子を使ったパフォーマンス、「Eyes 2 Love」ではまえだゆう、青山玲子、松本ルナ、水野まい、桜子の5人のみでスタンドマイクを使ったパフォーマンスなど、様々な見せかたをしてくれます。

ここでビジョンには映像が流れます。prediaの楽屋にアルパカが潜入した模様をお届けとのことですが、アルパカの声が岡村明菜に非常に似ているのが印象的。アルパカが各メンバーの楽屋での様子をリポートしていくのですが、これがなんともメンバーの個性が溢れるもの。例えばツアーで地方に行っても1人の時間がないと耐えられない沢口けいこは、1人の時間が欲しいみたいでアルパカに何を聞かれても無言だったり、椅子の上に乗りながら着替えをする青山玲子は、アルパカが楽屋を開けた瞬間に既にその状態だったりなど、各メンバー注目したいところ。

衣装チェンジして登場してきたprediaが次に披露するのは盛り上がり必至ナンバー「Paradise」。まるで楽園にいるかのような楽しさを感じさせてくれるアップチューンナンバーは、メンバーも楽しそうにパフォーマンスしているのが印象的。大サビではメンバー全員がステージ前方に移動し会場を沸かせます。




MCではこれまでの8年間を振り返ります。11月23日結成8周年を迎えたpredia。

predia結成時まだ大学生だった沢口けいこは「prediaとして人生初レコーディング。『Dia Love』だったかな。ちょうどそのとき大学生で大学行ってたの。大学終わったらレコーディングの場所行ったら間に合うみたいな時間で。大学で4限か5限かくらい受けて終わったらさ、社長から電話が着てるの。めっちゃ怖い、なんだろうと思って『まだ大学?』って言われて『あっ、そうです。あと1個だけ授業受けたら向かいますね』って言ったら『レコーディング巻いたからもう来なくていいや』」の発言にメンバーは驚きを隠せません。つまり「Dia Love」には沢口けいこの声は一切入っていないということ。

桜子は「私も最初入る前に『身長何cm?』って聞かれて『156cmですよ』って。『160cmないと入れないんだよね』って言われて。『156cmしかないっすね』って言ってんだけど、『まぁ、大丈夫そうだわ』って言われて。入ったあとに1ヶ月後くらいに『なんかちょっと小さすぎたな』って腕組みながら言われて。『あのとき何履いてた?』『結構ヒール高めのブーツ履いてたかもしれない』『だからか…うーん』でいなくなって。もうクビ!?って思って。ヒヤヒヤしながら日々を過ごして。わからないよ、いつ切られるか。今日言われるかもしれないし」とのこと。

松本ルナは「初めて会った日ね。prediaがレコーディングしますっていうときに、まいまい(水野まいのニックネーム)がバームクーヘンを持ってきてくれて。初めて会うにも関わらず、テーブルの真ん中に『どうぞ』ってバームクーヘンを置いてくれたのをすごく覚えている」と話してくれました。

ここで青山玲子が「あかねんあれまだやってるの?昔から験担ぎでさ、ライブのときはボーダーのパンツっていう」に湊あかねは「そうだよ。でも増えたの」にメンバーも騒然とします。湊あかねは「理由はないの。なんとなく最初のステージにボーダーのパンツを履いてたの。そのときにこれを履いたらうまくいくだと思ってずっと履いてたの。で、だんだん増えていったの。2代目3代目4代目5代目って」とのこと。青山玲子が「今日は?」と聞くと湊あかねは「今日は秘密だよ」と締めくくってくれました。

まえだゆうは「ねぇーねぇー。ちゃんころぴー(まえだゆうのニックネーム)もある。しかし、ちゃんが加入するときに、メンバー9人がいる部屋にドアを開けて入ったわけですよ。9人が部屋におわぁーっているの。ちゃんころぴー超緊張してぽりぽりしながら『こんにちは』ってご挨拶したんだけど、ゆったんがHelloってご挨拶してくれたの」と話せば、林弓束は「そう迎えるからね。Helloって書かれたロゴのニット着てたわ。でもこちらとしては宣材写真としゃべりが違いすぎて、聞いてた情報と違うなっていう戸惑いもありましたけどね」と当時のエピソードを話してくれました。

岡村明奈は「しかしいい話あるよ、しかしいい話。あまり最初歌割りなくて、紙でもらったんですよ歌割りを。最初自分の名前書いてなくて、新しいニューバージョンもらったら、自分の岡村って名前書いてあって。『初めて歌割りもらったー!』っていう横でルナルナ(松本ルナのニックネーム)が号泣した」に会場は笑いと拍手に包まれていました。




「Dream Of Love」はprediaのライブには欠かすことができない盛り上がりナンバー。Bメロでは湊あかねの「歌え!」を合図に、メンバーが”誰も”の箇所を歌えばファンも追いかけるように”見えない”と歌います。このやり取りはこの楽曲に欠かせないもの。

「Dream Of Love」では湊あかねの静かなフェイクで終わるのですが、本公演ではその流れから力強いシャウトになり、その流れを引き継ぎながら、「Ms.Frontier」に突入。恋愛を楽器に見立てたナンバーとなっており、歌詞には随所に楽器名が登場します。沢口けいこ初センター楽曲、青山玲子の”レッスン♪”、ラスト10人で見せる圧巻のパフォーマンスなど、見どころ盛りだくさんとなっています。

「クレオパトラ」ではビジョンもエジプトの映像が流れ、会場はクレオパトラ扮する水野まいの担当カラーである赤のペンライトで覆われていたのが印象的。水野まいが言う“跪キナサイ”では実際に跪くファンが続出。パト様(水野まい扮するクレオパトラの呼び名)に忠実なファンでもあります。まるでエジプトミュージカルを見ているような見事なエンターテイメントンショーは1秒たりとも見逃すことができません。

ラストは「Crazy Cat」で締めくくります。楽曲名からも思い浮かぶように、猫を彷彿させる振り付けが随所にあるのがポイント。その振り付けもただかわいいだけではなく、セクシーさを醸し出してくれるのは彼女たちならではです。メンバーだけではなく、ファンも声を出すところがあり、その一体感は見事なものでした。




アンコールは12月19日(水)に発売するベストアルバム「Best of predia”THE ONE”」に収録される楽曲の中で、MV制作の投票曲で見事1位に選ばれた「Close to you」から始まり。ステージ上にある扉からまえだゆう、村上瑠美奈、松本ルナの3人が登場するなど、遊び心あるその演出はさすがのもの。明るい楽曲でもあるため聞いていると思わず楽しくなってしまいます。大人かわいい楽曲とはまさにこのこと。美しさだけはなく、かわいさも兼ね備えている彼女たちから目が離せません。

アンコールの最後を飾るのは「Wake Up」。大人世代にはより響く歌詞だったり、また明日も頑張ろうと思わせてくれる歌詞は、大人アイドルとして活動している彼女たちだからこそ歌えることができるものではないでしょうか。笑顔で楽しそうにパフォーマンスする彼女たちは、まるで青春時代を謳歌している少女のようでした。この曲では最後には岡村明奈がメンバーの1人選ぶのですが、この日選ばれたのは松本ルナ。岡村明奈からタオルを掛けられた松本ルナは笑みを浮かべていました。




prediaは12月19日(水)ベストアルバム「Best of predia”THE ONE”」を発売。2019年2月2日(土)にはグループ史上最大規模となるTOKYO DOME CITY HALLにてワンマンライブの開催が決定。まだまだ進化と成長を見せ続ける大人アイドルpredia。彼女たち10人が見せる圧巻とも言えるそのショーを、ぜひとも その目に焼き付けにきてください。



predia
「predia tour “THE ONE”(昼公演)」@ヒューリックホール東京セットリスト

M-01.SUPER WOMEN
M-02.刹那の夜の中で
M-03.you slipped away
M-04.美しき孤独たち
M-05.カーテンコール
M-06.Re-Make
M-07.願い(村上・湊)
M-08.シルキーレイン
M-09.Eyes 2 Love(まえだ・青山・松本・水野・桜子)
M-10.Paradise
M-11.Hotel Sunset
M-12.Dream Of Love
M-13.Ms.Frontier
M-14.クレオパトラ
M-15.Crazy Cat

E-01.Close to you
E-02.Wake Up

predia公式サイト
predia公式Twitter

記事/瀧澤 唯
撮影/山本ヤスノリ

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