2018年2月4日（日）PASSPO☆が渋谷WWW Xにて「歌って踊って奏でるツアー2017→2018」を開催しました。
本ツアーは1部がバンド体制、2部がダンス体制となっています。こちらでは1部のBANDPASSPO☆のフライト（PASSPO☆ライブの呼び名）レポートをお届け。
BANDPASSPO☆として1曲目に用意してきたのは「Pock☆Star」。バンド映えする楽曲というのもあり、その選曲のセンスはさすがのもの。” Bang!!”の部分ではクルー（PASSPO☆メンバーの呼び名）もパッセンジャー（PASSPO☆ファンの呼び名）も一緒にジャンプする一体感ぶり。岩村捺未からも「ジャンプー！ジャンプー！」との煽りも入り、1曲目とは思えないほどの盛り上がり。
岩村捺未がキャンディーを手に持ったらお次は「キャンディー・ルーム」に突入。サビでの振り付けを真似るのはもはやお決まり。会場には数え切れないほどの手が上がっており、素晴らしい一体感ぶり。根岸愛と安斉奈緒美が背中合わせなり楽器を奏でていた場面もあり、クルーも序盤からフライトを楽しんでいる様子。
岩村捺未の木琴から始まる「ギミギミaction」は寒い冬にはぴったりのウィンターソング。ダンス体制ではかわいらしい楽曲という印象が強いですが、クルーが奏でる楽器の生の音もあり、バンド体制となるとその印象も少し変わります。ベースを弾いている増井みおに代わり、この日の指揮者は森詩織が担当。
MCでは今回のツアーについての話題に。今回のツアーは昨年から始まったというのもあり、玉井杏奈から「年越すと全部忘れるんですよ。どうやってバンドでライブやったか忘れちゃって」にパッセンジャーからも笑いが起こります。
MC明けは増井みおの”GaGaGaGonna be a rock’n’roll！！”から始まる「いたずらRock’n’Roll」を披露。イントロやサビでは腕を上げるパッセンジャーの姿が多く見られ、そんな光景に森詩織もさらに会場を煽っていたのは印象的。間奏ではクラップも起こり大サビに向けて盛り上がりを見せます。
「Love Diary」では根岸愛が歌唱している際に、森詩織と岩村捺未が根岸愛に向けて指差しをしいていたのが印象的。間奏では岩村捺未の笛に合わせて、パッセンジャーも声を出してジャンプをすれば会場が揺れるほど。最後は一丁締めで終わるのもこの曲の特徴です。
「ラブリフレイン」ではBANDPASSPO☆としてはお馴染みの楽曲。サビでの振り付けは多くのパッセンジャーが真似ていました。
ここで時事トークのコーナーに突入。このツアーで恒例となったこのコーナー。今回のツアーからオープニング曲も誕生し、クルー自身もこの日が1番よくできたと絶賛。この日の話題は菊地亜美結婚とぺこの妊娠の2つ。岩村捺未と安斉奈緒美は菊地亜美と親友、「PASSPO のフンフンフン。」でクルーがぺこにインタビューしたというのもあり、PASSPO☆にとっても馴染みのある人物です。
結婚の話題では玉井杏奈が岩村捺未に対して「なっちゃん（岩村捺未）は42歳くらいで結婚するかな」と言えば岩村捺未からは「もうちょっと早めてよー。せめて30代」と返すと玉井杏奈は「37歳！」と年齢を下げます。さすがにもう少し下げてほしいかと思ったら岩村捺未は「37歳…いいでしょう！」にパッセンジャーからも思わず笑みがこぼれました。
安斉奈緒美のギターの音色が優しく響く中、森詩織から「ててでるツアー今回で2回目だったんですけど、みなさん的にBANDPASSPO☆成長できていましたかね？（拍手）ありがとうございます。どういうところが？…ないんですね（笑）えっ、なに？グルーヴ感。ありがとうございます。9年目こうやってバンドを組んでやるってなかなかないじゃないですか。でも、9年目だからこそ、こうやってバンドを組んでみんなでやれたのかなってすごく思ってる。9年積み重ねていろいろとありました。メンバーが辞めちゃったりとかもあったし、その中でも個人個人いろいろあったし。昔はぶっちゃけ仲が悪かった時期っていうのもありました。仲が悪かったというか、クルー同士そんなに詳しく話さなかったという時期もありました。でも、今は何でも話せる仲間だし、誰よりも知っている。絶対にここにいるみんなよりゆっきぃ、みお、杏ちゃん、なちゅ、愛ちゃん、奈緒美さんのこと全部わかる。森はそういう人ってなかなかいないと思っていて、すごく誇りに思っています。だからこの先ずっと続けていきたいと思っているし、このメンバーで続けていきたいなっていう想いが強いです。いつかフェスとかに出たときに、楽器をやった後にダンスもできたらすごくよくないですか？今の自分たちが本当に成長しか見えなくて。今回のツアーもたくさんリハーサルやってきたし、自分たちが足りないなと思ったことは、どんどん足していったし。今回のツアーで改めてBANDPASSPO☆についていろいろと考えることも増えました。20歳を過ぎてからこうやってバンドを始めるということはすごく誇りだし、そんなことってなかなかないじゃないですか。だから自分はこうやって、この世界に入れてよかったなとすごく思います。なので、みなさんにとって頑張れること。何でもいいんですよ。PASSPO☆に会うために仕事を頑張るとか、そういうのでもいいから何か頑張れるものをぜひ見つけてほしいなって森はすごく思います。なので、これからもステージからみんなの背中を押せるようにたくさん歌を届けたいと思います」と話すと会場からは大きな拍手が起きました。
森詩織の言葉は彼女1人だけじゃなく、間違いなく他のクルーも思っていること。その言葉から届けられるのはBANDPASSPO☆の始まりの曲である「Perfect Sky」。7人の想いがギュッと詰まっている演奏には鳥肌を感じざるを得ません。
ミディアムナンバー「Truly」は今回のツアーからバンドとしては初披露となった1曲。根岸愛の優しい歌声と森詩織の力強くもどこか儚い歌声が曲の世界観をより引き立てます。
ここからはラストスパートというのもあり、しっとりした雰囲気から一転。「BABY JUMP～天国への搭乗便～」がくればイントロから会場の熱気がじわじわと上昇。パッセンジャーも待っていましたと言わんばかりに大きな声援をクルーに送ります。ロックナンバーでスピード感もある本楽曲は、これこそバンドというのを見せてくれます。クルーも身体を揺らしながら演奏するなどノリにのっている様子。クルーが“We will Rock!!”と言ったらパッセンジャーは“Baboo!!”と返すというのもあり一体感は抜群。
安斉奈緒美のソロギターで会場をさらに沸かせると「WING」に突入。赤い照明の中で奏でる7人のクルーのかっこよさには、まばたきを忘れるほどの存在感です。
その流れからの「WANTED!!」の流れはさすがとしか言いようがないセンス。曲途中にはクルーが歌唱した後にパッセンジャーが「WANTED」という場面もあるため、会場は凄まじい一体感。
本編ラストを飾るのはアップテンポナンバーである「マテリアルGirl」。この楽曲がきたらクルーとパッセンジャーが1つになる時間。サビでの振り付けを真似るのはもはやお決まりであり、誰でも簡単に真似ることができる簡単な振り付けとなっています。
アンコールは『「I」』から始まり。まるでクルーのことを描いているかのような歌詞は聞き逃せず、彼女たち7人に感情移入をしてしまうほど。ドラムで動けない玉井杏奈以外は全員がステージ前方に出て演奏するなど、クルーも熱い想いをこの会場に解き放ちます。
グッズ紹介も挟み、最後の曲に突入しようとしたところ玉井杏奈から「ゆっきぃ（藤本有紀美）しゃべってなくない？」とのこと。藤本有紀美からは「しゃべってる。結構ガヤいれてる」に会場からは笑いが起こります。ちなみにこの日の藤本有紀美の歌割りは「WANTED!!」」の“手錠かけて”のみ（笑）曲振りを任された藤本有紀美ですが、最後は森詩織がおいしいところを取るという、藤本有紀美への愛あるいじりはこの日も健在。
ラストは「Party like a Rockstar!」で会場をまさしくパーティーのように盛り上げます。クルーと共に振り付けを真似られる箇所や声を出せる場所もあるため、クルーと共に楽しめる1曲に仕上がっているのが特徴です。
1回りも2回りも成長した姿で、再びBANDPASSPO☆としてツアーを駆け回ってきた7人。9年目の本気はまだまだこれからです。
PASSPO☆
「歌って踊って奏でるツアー2017→2018」（1部）@渋谷WWW Xセットリスト
M-01.Pock☆Star
M-02.キャンディー・ルーム
M-03.ギミギミaction
M-04.いたずらRock’n’Roll
M-05.Love Diary
M-06.ラブリフレイン
M-07.Perfect Sky
M-08.Truly
M-09.BABY JUMP～天国への搭乗便～
M-10.WING
M-11.WANTED!!
M-12.マテリアルGirl
E-01.「I」
E-02.Party like a Rockstar!
記事／瀧澤 唯
撮影／山本ヤスノリ、瀧澤 唯
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